
峨眉山は、四川盆地の西南隅にそびえる、中国四大仏教名山の一つ。いつも霧と雲に覆われる、3000mを越す山頂に築かれた寺には、線香の煙が絶えない。また、麓に広がる亜熱帯の森から高低差2000mにおよぶ山の斜面には、様々な動植物が生息しており、文化と自然の両面から世界遺産に登録された。 |
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峨眉山の山中には、全山に50km以上の石段の道が築かれている。山頂を目指す信者や、山にこもって修行する僧が住むために、かつては100以上の寺院があった。今は、半数以下に減ったとはいえ、自然にとけ込んだ、落ち着いたたたずまいが訪れる人を和ませる。 |
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峨眉山から20キロほど下った岷江の畔に立つ中国最大の仏像「楽山大仏」。高さ71m、耳の長さが7m、足の甲に100人が乗れるという。 度重なる川の氾濫を鎮めるため、唐の時代(713年)に着工され、90年の歳月をかけて完成した。 |
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峨眉山の麓にある尼寺の伏虎寺。ちょうど旧暦15日の法事の日、四川各地から信者が集まって、盛大に仏事が営まれた。 この寺をはじめ、報国寺、万年寺などの名刹が森の中に数多く立つ。 |
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