深田恭子さんインタビュー
Q:このドラマのお話を聞いたときのお気持ちというと?
弘兼先生の作品は、登場人物の描かれ方が大人っぽいというか大胆な描写があるほか、哀愁漂う世界観が好きなのですが、そんな作品が大根監督の手によりどんなドラマになるのか? とても興味がありました。 大根さんの作品がテレビのゴールデン枠で観られるなんて、大人が楽しめるドラマになるのではないかと思います。
Q:今回演じられる四俵蘭子を演じる上でのポイントというと?
弘兼先生の作品に登場する女性は、どこか物悲しい女性が多いと思うのですが、蘭子さんもそんなイメージを持っています。辛い過去を抱えている女性で、そのことを解決するために、依頼人として「あかつか探偵事務所」を訪れる女性ですが、最初は依頼人として登場することもあり、ドラマの前半では人物像はハッキリしませんが、徐々に見せていけたらいいなと考えています。
ミステリアスな女性という設定ですが、それは蘭子さんが抱えている辛い過去に因るものだと思うので、その問題が解決したときの蘭子さんの変化など、大根監督の演出をいただきながら頑張って演じています。
このドラマの撮影に入る前、大根監督の作品をたくさん観ました。大根監督は女性をすごくきれいに撮ってくれる方だと感じたのですが、女性を撮っていてキュンとさせてほしいということをお話されていたので、「監督をキュンとさせるにはどうすれば良いのか?」大根監督が思う理想の女性を考えながら、撮影現場へ臨んでいます。
Q:撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?
普通のドラマではカットを分けて撮影されますが、大根監督はカットを分けずに長回しで撮っていくので、長い時間とても緊張しながら演じています。何度もテストを重ねて「段々温まってきましたね」という言葉から本格的に撮影が始まる感じなので、演技の修行になるというか、とても勉強になります。
そんな中、共演者のみなさんと力を合わせて撮影をしていますが、長回しの撮影が一区切りするたびに、山口智子さんが「よし、やったー!」と声をかけてくれるんです。そんな山口さんがとても可愛くて、とても現場が和んでいます。
Q:最後に、みなさんへメッセージをお願いします!
板橋区の探偵事務所のみんなが、本当に様々な依頼に向き合います。泣けるようなお話もあれば、探偵事務所では手に負えないのでは? と思えるような大きな事件も起こりますが、警察では取り合ってくれない、それぞれの依頼人が抱えている想いや問題に対して、その気持ちや情に寄り添いながら解決へと導く……そこはこのドラマの大きな魅力だと思います。
撮影も普通のドラマとはちょっと違い、映画を撮影しているかのような独特な空気を感じていて、大根監督ならではの遊び心や、良い意味での刺激的な描写もありますし、私自身も楽しみにしていますので、ご覧いただけると嬉しいです。