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湿板写真館

5月21日(月)放送

有名な坂本龍馬の肖像写真は、今から150年前の技法「湿板写真」(しっぱんしゃしん)で撮影されていたといいます。その技法を現代に蘇らせたのがこちら。

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湿板写真館『 LIGHT & PLACE 』(ライト・アンド・プレイス)
東京都荒川区西日暮里3-2-1

館長の和田高広さんは、フリーのカメラマン。ある日骨董品店で、この100年以上も前のカメラを見つけました。

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龍馬の写真は「古くなったからあの色合い」なのではなく、湿板技法で撮影されたその瞬間からあの色合いなのだといいます。さっそくその撮影工程を見てみましょう。

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和田さんが、ガラス板に薬品を垂らして馴らします。ガラス板が薬品で湿るので「湿板」と言われるわけです。その状態で4分ほど置くと、画像を焼き付けられる状態に。そのガラス板をカメラにセット。続いて撮影に移るのですが…

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モデルさんの首の後ろに注目!湿板は光感度がフィルムほど良くはないので、長時間の露出が必要です。つまり被写体となる人は、写真がブレないよう動かずに、数秒間我慢せねばなりません。そこで首の後ろに「首抑え」という固定器具まで登場するのです。

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撮影が済んだらカメラからガラス板を取り出し、現像液をかけて馴らしてゆきます。すると…

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見事、画像が浮かび上がってきました。これでもかなりハッキリと画像が出ているのですが、黒い背景をセットして額に納めるとこうなります。

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まるで何十年もの時を超えて現れたような深みのある姿。けれどこれは今そこで取ったばかりの写真。これが「湿板写真」の色合いなのです。
薬品をかけたガラス板そのものが写真となるので、フィルムやデジタルのような複製が不可能。世界にただ一つの「その瞬間」を切り取る「湿板写真」。あなたも体験してみてはいかがでしょうか?

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