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築地市場 豊洲移転まであと半年

3月23日(金)放送

築地市場。日本、そして世界最大の卸売市場。日本橋から移転し開場されたのは昭和10年…今から83年前のことです。そんな築地市場は、施設の老朽化を理由に、江東区豊洲の豊洲市場に移転されることが決まっています。
土壌汚染の問題がクローズアップされ、延期されていた築地市場の豊洲移転ですが、紆余曲折の末、今年10月11日、約2年遅れで豊洲市場が開場することが決定しました。

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築地市場で働く多くの人々に影響を与える移転問題は今どうなっているのでしょうか?山形純菜アナウンサーが築地市場をめぐります。

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築地市場内にある魚がし横丁。仕入れに通う食のプロたちが、買い物や食事をする店が約140軒も並ぶ大商店街です。

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東京都中央卸売市場 魚がし横丁広報企画室の杉森万千日兒さんは「水産青果のサポートをする業界があるんですね。それが、この一帯なんですけれども、その業界のプロが1日4万何千人…5万人近く集まる場所っていうのは、恐らくここしかないのではないかと」と話します。

山形アナ、そんな築地を裏で支える人たちに、さらに深くお話を伺います。

東京中央市場 飲食業協同組合の川島進一理事長は「ここで働いている人も全部向こうへいくわけで。新しいところに行って慣れるまでが大変だな、と」

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東京都中央卸売市場 関連事業者団体連合会の藤井玉喜会長は「段取りはね、大変なんですよ、それぞれ店に一つずつ解決しなければいけない問題があるので、これは店の数だけあるわけですから。(問題点は)百、二百とあるわけ」

次に山形アナが訪れたのは、市場には欠かせない履き物「長靴」の専門店・伊藤ウロコ。築地の前身・日本橋から店を構える老舗でも問題を抱えています。

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伊藤ウロコ 伊藤嘉奈子さん「ウチはどうしても靴屋さんだから、バックヤードがなければいけないんですけど、その部分というのはまだこれからなので、お話が進んでいない状況ですから全部置くというのはまず無理だと思います」

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移転半年前の段階でも、靴を置く倉庫のスペースが定まっていないのだとか。さらに引越しのために与えられた日数にも問題が…

伊藤さん「「中で働いている方とか、買い出しの方に販売しておりますので、10月6日までここで営業して、7日から引越して11日開場なので、4日間ですよね…その4日間にどういう順番でやっていくかとか、全く想像つかないです」

取材を重ねていてお腹がすいた山形アナ。築地市場で魚を仕入れる目利きや食通に、本物の築地の味を提供するお店「小田保」におじゃまします。卸されたばかりの生でいただける新鮮な魚介類などを、その鮮度を活かしたままフライにして食べられる名店です。

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この「小田保」実は築地の場外にも店舗があり、両方に目を配りながら親子2代で切り盛りしています。今回豊洲へ移転するのは、セリなどが行われる築地市場。「小田保」が店舗を持つ通称・場外と呼ばれる部分は、このまま残ります。

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「小田保」田中克己さんは「僕は豊洲一本で、息子はこっちでやると思いますけど、色々行ったり来たりやるんじゃないですか? 今でしたら近いですから、何々足りないとか、何だかんだすぐ取りに行けば良いんですが、今度豊洲はそうはいかないですね」

もともと豊洲移転と同じタイミングで、商業施設「千客万来」がオープンする予定でしたが、現状その計画は白紙の状態。

藤井さん「今の場外市場見ればわかる通り、あれだけお客さん来ているわけですからね。お互いに両方あって、お客様が満足する。一つだけでは独立できないですよ、間違いなく」

川島さん「「誰でもが楽しめる、そしてまた誰でも役にたったねと思えるような市場になってほしいですよね」

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多くの人は半年後の移転に向けて進み始めています。しかし現場では、この近くて遠い豊洲への移転には多くの問題点を残したままなのです。豊洲移転まであと半年。その時は刻一刻と近づいています。」

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