Q.「ハンチョウ」も、シリーズ2の佳境に入ってきましたね。
シリーズものは、初めてなんです。俳優という仕事で、再度同じ役をやれる機会に恵まれるというのは、なかなかないですよね。やはり同じものをやり続けたほうが、積み上げるものが大きくなります。その価値あることを出来る嬉しさ、それが「ハンチョウ」という作品で、「桜井太一郎」なのが本当に嬉しいです。
Q.改めて「桜井太一郎」という人はどんな人だとお考えですか?
シリーズ1では、意識しなくてもセリフで自然と新人らしさが出ていましたが、シリーズ2に入り、桜井という人間の「安積班」における立ち位置はどこなのか考えました。
佐々木さんたちと話して、ハンチョウがお父さんで、桜井は安積班の末っ子。もっと幼くても、言葉は悪いですが「バカ」でもいいんじゃないかと思っています。どこまでやっていいのか、という心配はありますが、みんなが難しい話をしていても、一人だけ理解していないとか、そういう部分があってもいいのかなと思って演じています。
シリーズ2の台本は、読んでいて、毎回どこか抜けている感じがあって、「間違ってなかったんだ」と、ちょっと嬉しいですね。
シリーズ1のときは、かっこつけてたんですよ。刑事ものって初めてでしたし、拳銃使ったり、かっこいいじゃないですか。
でも、ただの「まじめくん」になるのもイヤだったんです。もちろん、桜井という人はとてもまじめなんですけれど、決して出来ない人ではないので、「まじめにものを教わる新人」、という部分は守っていきたいですね。