2016年11月12日 夜9時〜
スリランカと紅茶の歴史はとても興味深かったです。番組では、スリランカで初めてチャノキ(茶の木)を持ち込み、紅茶の生産に生涯を捧げたスコットランド人男性、ジェームズ・テイラーについてご紹介しています。テイラーの紅茶への情熱にはとても感銘を受けました。是非多くの方に知って頂きたいストーリーです。
スリランカの一大産業である紅茶生産を
始めたのは一人のスコットランド人だった
今では国民の10人に1人が
紅茶の仕事に関わっているという
優雅な飲み物のイメージがある紅茶ですが、栽培や収穫は本当に大変です。私も3時間ほど茶摘みを体験させて頂いたのですが、最初は「そこ、違う!」「ダメ!」「採り過ぎ!」と叱られっぱなしで半べそ状態でした(笑)。でもそのスパルタ指導にはちゃんと理由があるのです。茶摘みは、収穫であるのと同時に、新芽が良く生長できるようにするチャノキの手入れでもあるのです。その手入れの部分こそ重要で、だから機械を使わず人の手でやっているのだと教えて頂きました。美味しいものには、生産者の方たちの惜しみない愛情と手間がかかっていると実感できた貴重な体験でした。
スリランカ最大の紅茶の産地
ヌワラエリヤの紅茶農園で
野々さんも茶摘みに挑戦!
スリランカの建築家ジェフリー・バワの取材では、彼の設計した建物に魅了され、彼の歩んできた人生に驚き、その信条に感動し、バワのファンになってしまいました。バワは発想もデザインもとてもユニークで、これまで私が建物に持っていたイメージが次々と壊されていきました。
世界各国のリゾートホテルによくある
背景と一体化したように見えるプールを
考案したのもジェフリー・バワだった
バワのホテルには、こんな建物見たことないという驚きもあるのですが、これまで建物の中にいてあまり感じたことのない心地良さもあったのです。例えば、自分がどこにいるのかも忘れるほどリラックスしていることに気付くことがよくありました。そしてこれも最高のおもてなしだと感じました。バワは世界中を見て回り、やはりここが一番だとスリランカへ戻ったそうです。そんなところも素敵!とファンになってしまったのですが、今回の取材を通して、スリランカにはそれほどたくさんの魅力があることがわかりました。
バワの最高傑作と言われるホテル
ヘリタンス・カンダラマには
至る所にバワの想いが込められている