2013年12月14日 夜9時〜
現役プロレスラーの宝城カイリさんにとってメキシコは、偉大なる先輩たちゆかりの聖地。日本でも大人気だった往年のレスラー、ドス・カラスさんに指導など現地での体験を教えてもらいました。
独創的なデザインの仮面
「どれも面白く見飽きませんね」(宝城さん)
メキシコへ行ってまず感じたのは、さまざまな色が溢れていること。カラフルな街並み、民族衣装や小物、どれもきれいで印象的でした。それは、プロレスのマスクの原型でもある仮面も同じでした。マスクの謎を探るためにまず仮面の取材をしたのですが、色も形も日本では見たことのないようなものがたくさんあって、とても面白かったです。なかでも動物と人の顔を融合させたデザインに魅かれました。仮面の表情もさまざまで、そのひとつひとつに意味があることを知ってさらに驚きました。ユニークで独創的だけど、単に奇抜なだけじゃないんですね。
仮面はインカ帝国時代から続く伝統文化
そして私も初めてマスクを被ってレスリングをしたのですが、最初予想外に苦戦しました。マスクといっても目の部分は開いているし、顔に密着しているからそんなに影響はないと思ったら大間違い。視野が狭くなり、いつもの感覚で動けないのです。マスクをした選手同士なら条件は同じですが、一方だけ付けているとしたらこれは不利じゃないかとマスク選手の苦労を今さらですが知りました(笑)。またドス・カラスさんに指導をして頂いたときに「一流のレスラーは見た技を一度でコピーできなくちゃダメだ」と言われたことも忘れられません。サラリと「職人歴は72年」と言っていたマスク職人のイシドロさんもそうですが、偉大なる達人たちのカッコよさには心から惚れ惚れしてしまいました。
日本でも活躍されたドス・カラスさんは今も現役
「還暦を過ぎたとはとても思えない
立派なアスリート体型にも感動しました」(宝城さん)