塩田 周三
(株)ポリゴン・ピクチュアズ 代表取締役/CEO
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伊藤 有壱
アニメーションディレクター/東京藝術大学大学院教授
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ネコ・ロー・チイン(香港)
アニメーション・プロデューサー / ディレクター / アニメ評論家
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タン・チュイムイ(マレーシア)
監督、脚本家、プロデューサー
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野村 辰寿
アニメーション作家/多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授
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塩田 周三
(株)ポリゴン・ピクチュアズ 代表取締役/CEO
上智大学法学部国際関係法学科卒業。1991年 新日本製鐡株式會社入社。1997年 株式会社ドリーム・ピクチュアズ・スタジオ立ち上げに参画後、1999年 株式会社ポリゴン・ピクチュアズ入社。2003年 代表取締役に就任し、海外マーケット開拓に注力。TV シリーズ制作や海外市場をターゲットにしたコンテンツ企画開発を実現する一方で、Prix Ars Electronica(オーストリア)、SIGGRAPH(米) 、アヌシー国際アニメーション映画祭(仏)などの国内外映像祭の審査員を歴任。2008年には米国アニメーション専門誌 Animation Magazine が選ぶ「25Toon Titans of Asia」の一人に選定。2021年12月開催のSIGGRAPH Asiaではカンファレンス・チェアを務めた。2022年、第25回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞。米国育ち、趣味はバンド活動。
Message
私にとってDigiCon6の素晴らしさは、まだ比較的無名な世界中の作家の熱量が籠った作品に出逢えることに加え、授賞式等を経て実際にその作家と出逢えることです。その多くの方々と今も交流が続いているし、仕事に繋がることもある。DigiCon6は今やアジア有数の映像コンペでありますが、独特の人間的なウェット感があるのです。長くこの業界に居て感じるのは、人との繋がりの大切さ。皆さんとの出逢いを楽しみにしています。
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伊藤 有壱
アニメーションディレクター/東京藝術大学大学院教授
1962年生。I.TOON Ltd. 代表。クレイを中心にあらゆる技法を使いこなし、 キャラクターデザイン、アニメーションなど幅広い分野で活躍。
代表作に放送 27年目を迎える「ニャッキ!」(NHK Eテレ)、ミスタードーナツ「ポン・ デ・ライオン」TVCM、横浜の港を舞台にしたオリジナル短編「HARBOR TALE」(ZLIN FILM FESTIVAL最優秀アニメーション賞他受賞)、「ガーデンベア」 (全国都市緑化横浜フェア2017公式マスコット)デザイン、他多数。
18th広島 国際アニメーションフェスティバル国際審査委員長。ASIFA-JAPAN理事。
日本アニメーション協会理事。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション 専攻教授。
Message
この数年のCOVID -19は人類にとってとてつもなく大きなインパクトであり、日本でも歴史ある映像コンテストや映像祭がいくつもその幕を閉じ、答えなき混沌を進む力だけが足下を照らす中、DigiCon6はアジアの映像クリエイターにとって灯台のような穏やかに強く輝く存在です。嵐が過ぎ去ったとは言えない今を生きる者が感じた何かを映像作品にして届けてほしい。笑いも、感動も、悲しみも。その全てを受け止める覚悟はできてます! 集まったアジア中の作品たちが発する輝きを浴びること、心から楽しみにしています。
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安藤 紘平
映画作家・早稲田大学名誉教授
1944年生まれ 早稲田大学卒
青年時代、寺山修司に師事。繊細で独創的な表現力で知られる映画作家。ハイビジョンを使っての作品制作では世界的な先駆者。『息子たち』(1973)、『アインシュタインは黄昏の向こうからやってくる』(1994)、『フェルメールの囁き』(1998)など多数の作品で、フランストノンレバン国際独立映画祭グランプリ、ハワイ国際映画祭銀賞、モントルー国際映画祭グランプリなど数多く受賞。パリ、ニューヨーク、LA、東京、横浜などの美術館に作品収蔵のほか国立フィルムセンターに全作品が収蔵されている。
2001年、2005年パリにて安藤紘平回顧展開催。
Message
私は、DigiCon6 ASIA awardsという素晴らしい映画祭に国際審査委員として参加できることに、興奮し、とても光栄に感じています。
このフェスティヴァルでは、国や人種や性別を超えた多様な文化的価値観と向き合い、映画制作の魔法が目の前で繰り広げられるのを目撃できることに興奮を抑えることが出来ません。間違いなく世界中の人々に永遠の影響を与えるようなユニークな発見があることでしょう。
もうすでに、期待で胸が張り裂けそうです。
さあ、もうすぐはじまりますよ!
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松本 紀子
ドワーフ プロデューサー
CMプロデューサーとして、キャリアをスタート。
1998年の「どーもくん」、2003年「絵コンテの宇宙」展での「こまねこ」誕生が転機となり、活動のフィールドをアニメーション・キャラクターに広げる。2003年ドワーフの立ち上げに参加し、2006年に完全移籍。ドワーフの得意とするコマ撮りとキャラクターを武器に海外にも活動のフィールドを広げ、いちはやく配信プラットフォームとも仕事を始めた。Netflixではシリーズ「リラックマとカオルさん(2019)」「リラックマと遊園地(2022年)」がリリースされ好評を博し、いまも新しいシリーズや映画企画に取り組んでいる。
コマ撮りやキャラクターを起点にしながら、面白い作品、新しい映像表現をドワーフだけでなく、いろいろな才能との協業で開発することにも積極的に取り組む。
2023年、圧倒的なアクションのコマ撮作品「HIDARI」が話題に。パイロットフィルムながらクラウドファンディングの成功から、劇場公開を果たすなどユニークな展開を見せている。
Message
映像を作ることが猛烈に楽しいことはみんな知っているのだけど、見せて、感想を言われ、判断されることは、ときとしてキツいものです。
でも、映像は観る人がいて、のもの。感想を言われ、批評され、そして大きな称賛を浴びるのも、映像を完成させた者の特権です! それを手に入れられることは素晴らしい! そして、そのことで更に素晴らしい作品を作り続けられるヒントを得られることでしょう。
皆さんの作品をお待ちしています! 審査員は時間と言葉を尽くしてみなさんの作品をお迎えするつもりです。
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ネコ・ロー・チイン(香港)
アニメーション・プロデューサー / ディレクター / アニメ評論家
1977年から独立、経験豊富なアニメーションデイレクター兼プロデユーサー。
作品の多くは、香港短編映画祭(現IFVA)で賞を受賞し、世界の様々な映画祭で公開された。
2023年から、彼の11作品が香港のM+美術館で常設コレクションとなっている。
1978-1993年まで香港電台(RTHK)でアニメーションデザイナーとして勤務し、数多くの教育アニメーションやオープニングタイトルの責任者として従事した。80年代からはアニメ評論家として活躍し、様々な大学でアニメーションを教える。
近年、彼は香港アニメーションのために、根気強い活動を続け、2006年から「香港アニメーションの歴史展」のキュレーターも手がけた。
現在では、香港アニメーション業界と文化協会の事務総長を務め、現在の香港のアニメーション業界についての本を出版したばかり。
Message
DigiCon6 ASIAは、アジア各国の映像クリエイターが最も期待しているアワードであることは間違いありません。
2023年、私は再びDigiCon6 ASIAの国際審査員の一人になる機会を得ました。他の審査員の方々と協力し、その年のベスト作品を選ぶ一方で、いつも多くのインスピレーションを与えてくれるアジアの素晴らしい新作、特にアニメーションを楽しみたいと思います。
2023年はDigiCon6 ASIAにとって変化の年であり、より良い、より影響力のあるイベントが開催されることを楽しみにしています!
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ハン・ビョンア(韓国)
アニメーション監督
ハン・ビョンアは長編アニメーション、短編アニメーションの監督、テレビアニメーションの監督を務めている。
映画祭の予告編や映画のオープニングを手がける。現在、長編アニメーションの脚本を執筆中。スタジオBBulとAshubia aniにて監督として勤務。最近の仕事と受賞歴は以下。
2022 [Cookie Coffee Dosirak]_監督
2022 Seoul International Food Film Festival, 審査員賞 / 韓国
[Screening]
2023 Womanimation! Film Festival, Competition / 米国
2021 [Bad Buddy]_監督
2023 International festival of animated film "Constantine's gold Coin“
2020 [The End of the Universe]_監督
[Award]
2020 DigiCon6 Asia / Japan 2020 DigiCon6 Asia,韓国 Silver,ASIA Silver/ South Korea 2020 The 21st Jeonju International Film Festival(JIFF), 短編グランプリ
2019 劇場映画'Astro Gardener'プロデュース
2013~2015 テレビシリーズ 'Pao Pao in baobob island’ エピソード52
2006 [Everybody Lonely Star]_監督
2008 SIGGRAPH, Excellence award/Japan 2006 IndieAniFest, グランプリ
2004 [Wild Rose]_監督
2005 Digital Granprix, Best Animation/Japan 2006 InterFilm/Germany
2002 [The Strange Land]_監督
2004 ANIMAMUNDI / Brazil 2004 Annecy International Animated Film Festival / France 2004 Syracuse International Film Festival
Message
私は2020年に開催されたDigiCon6に招待され、賞を頂くこともできました。犬童一心監督の評価を聞いた時の嬉しさは未だに忘れていません。私にとってDigiCon6はとても意味のあるイベントで、今年は審査員として参加できることを光栄に思います。その雰囲気を味わえることを楽しみにしています。
2023年のDigiCon6が成功することを心から願っています。
10月にお会いしましょう!
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タン・チュイムイ(マレーシア)
監督、脚本家、プロデューサー
5歳の時にタン・チュイムイは小さな木製のスツールを作った。8歳でピックアップトラックを運転し、柱に乗り上げた。9歳で子供向け雑誌を印刷。12歳で百科事典を読み終えた。17歳で学生週刊誌にコラムを連載。21歳でコンピュータアニメーションの学位を取得。27歳で自身初映画「Love Conquers All」を制作した。38歳で出産。41歳で武道を始めた。
彼女は様々な国際映画祭で名高い賞状を受賞しているマレーシアの映画プロデューサーである。デビュー作の「Love Conquers All」(2006)は釜山国際映画祭でNew Currents AwardとFIPRESCI Prizeを受賞しており、ロッテルダム国際映画祭ではTIger Awardを受賞している。様々な短編映画を作成しており、「Everyday Everyday」(2009)はクレルモン=フェラン国際短編映画際でトッププライズを受賞している。多くの映画祭で審査員を務め、BIFF Asian FIlm Academy、ASEAN-ROK FLY、SGIFF Southeast Asian Film Lab、Makassar SEA Screen Academyなどの地域的な映画制作ワークショップでメンターを務めている。また、「Next New Wave」を始め、マレーシアの若い映画制作者のためにワークショップを開催している。2017年に、SeaShorts Film Festivalを立ち上げ、東南アジアの短編映画の上映に注力している。彼女の最近の映画、「Barbarian Invasion」(2021)は上海国際映画祭でJury Grand Prixを受賞している。
Message
私は2001年にコンピューター・アニメーションを学び、その後映画製作にシフトしました。アニメーション教育で得た知識とスキルは、私の映画制作の旅路の強力な土台となりました。今回、DigiCon6を通してアジアのクリエイターによる素晴らしいアニメーション作品に出会えることに、とても興奮しています。
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野村 辰寿
アニメーション作家/多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授
1964年生まれ。1987年株式会社ロボットに入社。CMディレクターとして活動後、フジテレビ『ストレイシープ』、NHKプチプチアニメ『ジャム・ザ・ハウスネイル』などさまざまな手法のオリジナルアニメーション作品、CM、絵本、イラストレーション、展示映像など幅広く手がける。2011年より母校である多摩美術大学グラフィックデザイン学科にてアニメーションを指導。日本アニメーション協会理事。
Message
コロナの猛威は収束し、分断されていた様々な交流や活動が復活しつつあります。しかしながらウクライナの戦争はまだ先の見えない状況です。様々な国と立場で作られた作品には、それらに対するメッセージや気分が反映されています。そんな時代を照らし出した作品、揺るぎない個性にあふれた作品、見たこともない表現に挑戦した作品など、今年もどんな作品と出会えるのか? 審査員の想像を凌駕してくれる映像作品を楽しみにしています!
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犬童 一心
映画監督
1960年東京生まれ。高校時代より自主映画の制作をスタート。
大学卒業後はCM演出家として数々の広告賞を受賞。
その後、長編映画デビュー作となる『二人が喋ってる。』(97)が映画監督協会新人賞を受賞。
代表作に『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)、『のぼうの城』(12)、『引っ越し大名!』『最高の人生の見つけ方』(2019)、ドキュメンタリー「名付けようのない踊り」(2022)
Message
デジコンの審査は楽しい。
新鮮で面白い作品に出会えるから。そして、たまに、驚く作品にも。驚くことができたら、それが何より一番の喜びです。
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樋口 真嗣
映画監督
1984年「ゴジラ」の特撮で映画界に入り、平成ガメラシリーズでは特技監督を務め、日本アカデミー賞特別賞を受賞。 実写、特撮、アニメーション、CGなどジャンルを超えて活躍。 監督作品としては2005年「ローレライ」、2006年「日本沈没」他多数。2012年『のぼうの城』(犬童一心と共同監督)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。2007年より公開されているヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズでは絵コンテ等を担当している。2016年『シン・ゴジラ』で興行収入80億円を超える大ヒット。2022年5月「シン・ウルトラマン」公開。
Message
2000年に始まったデジコン6も今回で25回。
四半世紀の間にデジタルの価値はどうなったか。
あれだけとんがってエッジが立っていたのに、
今ではそのジャンルを標榜する意味も溶けて
なくなってしまった感さえあります。
ポストデジタルの時代に向け、新たな道を指し示し、
切り拓くような作品をお待ちしています。
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