2022年4月4日
新しいミツバチ飼育法が始まりました!

新しい若き指導者の下で、これまでのミツバチ飼育方法から一歩先に進んだ都市養蜂がTBSの8階屋上で始まりました。


2011年のスタート時から東京都養蜂協会の指導者の下で教科書通りのミツバチ飼育を通年で継続して来ました。
しかし、今シーズンの飼育作業を見て頂くと明らかな違いに気付くと思います。
今回のTBSでの取り組みには、これまでの指導者や赤坂のボランティアメンバーも興味津々です。
8階Gスタ前からガラス越しに見られますので、安心して巣箱から出入りするミツバチ達を御覧ください。


(ミツバチの飼育管理は毎週土曜日の朝10時〜12時で行っています)
前もって御連絡頂ければ、網付き帽子と皮手袋を付けて巣箱近くでの見学もOKです。
さて、新指導者の谷口侑太氏は大学3年生からプロの養蜂家として蜂場を持ち、卒業後にワシントン大学でミツバチの生態を研究。カナダやミャンマーなど海外での養蜂を経験。現在は横須賀市で50群余りを飼う神奈川県養蜂協会の養蜂家です。
まず、何が違うか?
1.世界中の養蜂家が使用している燻煙器を使わない!
煙は森林火災を思わせるので、ハチが巣に戻り、おとなしくなる為と10年間教わって来ました。
古くは崖に作られた野生のミツバチの貴重なハチミツを取る際に枯草を燃やした煙でハチを追い払う方法が現在でも続いています。
【煙なしに、どうやって? 現在体験中です】
2.ミツバチを払う蜂ブラシを使わない!
養蜂作業時の必需品は燻煙器と共に蜂払いブラシ。巣箱の蓋を閉める時や採蜜時に遠心分離器へ巣枠を入れる際にもハチを払う必要があります。
【ハチを押しつぶしたり挟んだりしてしまうのでは? これも体験中】
3.ダニ剤を使わない!
世界中の養蜂家が困っているのがダニ問題です。
その原因が地球温暖化の影響とされ、ミツバチプロジェクトにマスコミが取り組む理由のひとつです。氷山が溶けての海面上昇や激しい気候変動ばかりでなく、受粉作用を担うミツバチの減少は食糧問題に繋がるとEU諸国は捉えています。
僅か1℃の上昇でミツバチよりミツバチに食らいつくダニの方が元気になってしまっています。しかも農薬に弱いミツバチにダニが死ぬほどの強い
薬剤は使えないのです。


TBSの屋上でも巣に入り込んだダニが幼虫の体液を吸い続け、ミツバチは生まれてもボロボロの姿でその日の内に死んで行きます。
【今回使用するハーブ類のコモンタイムが同じ効果を示す?】
ところで昨年9月に港区と共に始めた蜜源植物の植栽は246沿いの高橋是清翁公園に続いて第2回をTBS東側に隣接する円通寺公園で行う予定です。


(港区内の蜜源候補として提案中の多年草のランタナとアーモンドの木)
それに先立ち、昨年からTBSの8階Aスタ屋上のプランターでは生育実験としてブルーベリーやラズベリー、ローズマリー、コモンタイムなどを植えています。
CSR推進部 高橋進