バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #391 2013.9.7 O.A.

バックナンバー
全日本女子バレー 18歳の新星『宮下遥』
2013年5月、全日本女子バレーが3年後のリオデジャネイロ・オリンピックに向け始動した。
しかし、そこに10年以上チームを牽引してきたキャプテン竹下佳江の姿がなかった。
ポスト竹下。それが現在チームが抱える最大の問題だった。
それを示すかのように今回召集されたセッターは7名。そのほとんどが身長170cmを超える大型セッターだった。
その中で、ひときわ注目を集める選手がいた。
“宮下 遥”。
15歳という若さで国内最高峰リーグにデビューし、全日本入りまで果たした選手。
宮下は、三重県に生まれ小学校1年の時にバレーを始め、6年生の時には身長170cmを超え、アタッカーとして全国に名を馳せていた。
中学の時、当時の監督の提案によりセッターに転向。
そこから宮下のセッターとしての才能が開花し、全国大会でも結果を残し、遂には中学在籍中に国内最高峰のV・プレミアリーグでのデビューを果たしたのだった。
この時、宮下の高いプロ意識が垣間見えるエピソードがある。
V・プレミアリーグでのデビュー戦。
こぼれ球に飛びついた宮下は、同じくボールに飛びついた味方選手と激しく交錯してしまう。
なんと、その際の交錯で前歯が2本折れてしまったのだ。
だが、宮下は監督にまだ出場し続けたいと直訴。
その後も交錯した時の恐怖を感じさせないプレーでボールに飛びつき、周りに15歳の少女とは思えない闘志を見せつけ、全国に名を轟かせたのだった。
今年6月、新生眞鍋ジャパンの鹿児島合宿が始まった。
ここでポスト竹下の座は2人のセッターで競われた。
宮下遥と追加召集された29歳の橋本直子。
身長こそ宮下より低いが、海外でのプレー経験もあるベテラン選手。
合宿中も他の選手と積極的に話しかけコミュニケーションをはかっていた。
逆に宮下はその余裕がなく周りの選手とコミュニケーションがほとんどとれなかった。
その差は顕著に現れ、その後行われた試合形式での練習では息のあったコンビを確実に決める橋本のチームに対し、宮下はアタッカーとのコンビが全く合わず、試合中にも困惑の表情を覗かせてしまう。
しかし宮下の心は折れない。常に前向きに練習に取り組み、その後のアメリカ合宿で行われた世界ランキング1位のアメリカとの練習試合では、負けてはしまったものの確実に存在感を示せた。
今後の全日本女子バレーのさらなる躍進はそんな宮下遥に託されているのかもしれない。
[BACKNUMBER]
banner_AD
Loading…

SNS

TBSトップページサイトマップ Copyright© 1995-2021, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.