まちカドまぞく 2丁目
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Interview
第10話終了後 キャスト対談
千本木彩花(佐田杏里役)× 諏訪彩花(小倉しおん役)
——『まちカドまぞく』のアフレコでは、本役以外の声を当てることも多いのですが、印象的なSEや兼ね役はありますか?
諏訪 私、「ワイファイ ワイファイ!」みたいなことを言ってた気がする……。
——第3話アバンのパリピっぽい人ですね。
諏訪 あと、虫の鳴き声かな? 「コロコロコオロギ」って言った気がする(第1話)。「コロコロコオロギって何?」みたいな話をしていたような……。あれは原作で伊藤いづも先生の書いてくださった文字をそのまま読んでいる感じなんですよね。それが独特すぎて! しかもいろいろなパターンを録ったよね?
千本木 コロコロコオロギは、結構何回も録りましたね(笑)。
諏訪 あと猫の鳴き声はいつもやっていたりするし、あとナレーションみたいなのもやったよね?
千本木 ちょうどこの話数で、ゴキブリが出てきたときのナレーションはやりました。
諏訪 そうだそうだ。私もテレビのナレーションとかはやったけど。
千本木 あと、桃が料理を作ると全部ピンク色になるので、「場内すべてがピンク、ピンク飯フェスがこの春開催!」(第2話)みたいなのも言ったし、個人的に見ていて楽しかったのが、一緒だった七瀬彩夏さん(メタ子役)が、「電車の声をください」って言われて、「電車の声?」ってなっていたところで。「ダダンダダンダダンダダン」「ぷわーん」って音を入れていたんですけど、オンエアを見たらうっすら使われていて、めっちゃ面白かったです。第4話のオープニングが明けてすぐのところで電車とかも出てないシーンなんですけど、「ここ、やった!やった!」って思いました。(メタ子役の仲野 裕さんも参加)
諏訪 効果音も声でやるのが『まちカドまぞく』のこだわりだし、面白さだよね。あと、第7話のゾンビの発音のいい女性ボイスと男性ボイスが面白かったなぁ。
——そこはカオスでしたよね。デスメタルボイスあり、シャミ子のラップ(英訳付き)で、何だかよくわからなかったです(笑)。兼ね役とかSEをすることは最初からわかっているのですか?
諏訪 これがちゃんと書いてあるんですよ。ちゃんと振られているのが面白いですよね。その第7話ゾンビパートの発音のいい女性ボイスは竹内恵美子さんが担当されていて、アフレコが一緒だったんですけど、「正解? これが正解なの?」みたいな感じで言ってたのが面白かったです。
千本木 後ろから監督の笑い声が聞こえるから、監督がいいならいっかってなるときありますよね。あれがすごく面白い。
——監督の笑い声も聞こえるんですね。
千本木 結構聞こえてきます。監督も普通にマイクを通して、こちらに伝えてくれるときがありますし。
諏訪 監督もディレクションをしてくれるのもありがたいですね。
——しおんや杏里のシーン以外で、印象的だったシーンを教えていただけますか?
千本木 私、第3話でシャミ子の体を借りて出かけるごせんぞのシーンが好きなんですけど、しっかり教えてあげたいですね。ナントカ払いとかはタダじゃないよ!って。
あそこで実質タダと言ってるのが怖すぎて、桃の気持ちもめっちゃわかるなって思いました。でもあのエピソードは、表には出さないごせんぞの寂しさが出ているんだろうなぁって思いながら見ていました。お風呂のシーンも良かったですね。
諏訪 あと、変身バンクの力の入れようがすごいですよね。マジでかわいいなぁって思ってます。
——変身バンクだけ、絵コンテが別にあるんですよね。
千本木 そうなんですね! すごい! ミカンのおいしそうな変身バンクも良かったなぁ。
諏訪 あそこだけニチアサ感(日曜日の朝のアニメ)があって、大きな友達だけではなく、見てほしいよね。
千本木 あと、リコさんのお料理が食べたい! あの怪しい感じがいいですよね。
——適量の10倍食べるとハイになったり、健忘が出たりするっていう……。
諏訪 基本、善意なんですけどね。
千本木 それを聞いて戸惑う白澤店長がめっちゃ面白かったんですよ!
——そのあと、見事なスライディング土下座をしていましたからね。
諏訪 店長が動物園に行った第8話も笑ったなぁ。あのときの子供の声もやったなぁ。みんなで「キリンキリン」って言ってて、すごく謎だった(笑)。とりあえず「キリン」って言ってと言われたから、ずっと「キリン」って言ってたけど。
でも、店長とリコさんは、第2期で大人気キャラクターになったんだろうなぁ。
千本木 喫茶「あすら」のコラボカフェとか、やってほしい。
諏訪 それは絶対やってほしい!
——第10話はシャミ子が闇の女王らしい必殺技を考えたいというところから始まりました。
千本木 杏里は確か、肉を食えって肉を勧めていたんですよね。「にひゃくぅ~? さんびゃくぅ~??」ってお肉を買ってもらうんですけど。
——結局、シャミ子は200gじゃなく400g買っちゃうんですよね。
諏訪 あそこの鶏肉の「ビカビカ~ン」って、何の効果音?って思ってたんだけど(笑)。
千本木 あの柏野昌俊さんの「ビカビカ~ン」を聞いて、日サロで茶色くなって、オイルでテカテカになっているバッキバキの筋肉を思い浮かべながら、杏里を演じたんですよ。
諏訪 なるほど~。いい感じにイヤ~な「ビカビカ~ン」だったしね(笑)。
千本木 前は牛肉を売ったけど、今回は鶏肉を売りました。
——商売上手ですよね。
千本木 桃は筋肉と言っておけば買ってくれるし、シャミ子は押せば買ってくれるので。
諏訪 私はその必殺技のところは、「ゆうきごうせい」だったかな
千本木 そこは私も一緒に録っていたんですけど、合成のところで最初にヤバい文を読んでいたんですよ。そこから別紙で、それにかぶせる言葉を読んでいて、それを合わせて完成したのを聞いたら、めっちゃ面白くなっていました(笑)。
諏訪 面白かったね。「もろしもろし」「スポポヌ」とか言ってた。あと「アパヒホへピロンペロン」とか、もう言えないよ(笑)。あのとき、よく言えたなぁ。「ゴラレゲリゲゲゴンガロン」とか、人生で言ったこともない言葉だし。でも完成した音は私も感動で、面白くしていただきました(笑)。
でも、そもそもその前の「必殺技? 必ず殺すやつね。」ってしおんのセリフも、結構物騒なことを言ってるから、変更するのかな?と思っていたら、普通に言ってたから、やっぱりしおんは目の奥が笑ってない系か~って思いました。10話の出番はそんなになかったけど、結構えー!って驚くセリフでしたね。あとは、ゴキブリの話だったしね。
千本木 そうですね。
諏訪 そこもミカンの反応がかわいすぎて! Gちゃんって……。
千本木 「も~すこしかわいくGちゃんっとお呼び」って言ってて。でも、シャミ子が作っていた虫が来なくなる結界、私も欲しいです! 作ってほしい。
諏訪 季節柄、もうそろそろGちゃんの活動が激しくなってくる時期だしね。
千本木 桃ですら結界を書くのに3時間もかかってて、そんなにかかるんだ!って驚きました。
あと、10話では初めて良子が夢の中に入ったんですよね。
——Bパートは、シャミ子が武器の修行のために、リリスの封印空間で練習するという話でしたね。そこに良子も見学をしに行くという。
諏訪 そこでリリスの真の姿を初めて見たんですよね。あと私、良子ちゃんもすごく好きなんですよ!
——犬のお姉さんと犬に続いて、良子も。
諏訪 実は、結構良子を推してて……。
千本木 かわいいですよね。改めて良子を見ると、小っちゃ!ってなるけど。お姉ちゃんのためにいつも頑張ってるから。
でも、この修業のときの、敵3万の軍勢を「おるすばんが多い余のさびしさをこねこねして具現化した物」ってごせんぞが言ってて、「ごせんぞ~!」って思いました(笑)。
そのあとリリスが自分を念写したら心霊写真みたいになってて(笑)、私も「こわっ!」ってなりました。
諏訪 そこはリハVを見て、大爆笑したなぁ。あんなにかわいいのに悲惨な顔になってて。ごせんぞも頑張ってたのにね……。
——さて、11話からはいよいよ物語もクライマックスです。
千本木 第11話の見どころとしては、久しぶりに学校に戻ってきた感じがしました。新学期が始まって、ミカンも学校に転校してくるんです。杏里もみんなと学校行事をワイワイ楽しくやろう!という感じになります。そこで、ちょっとほんわかした展開もあるので、楽しみにしていてください!