まちカドまぞく 2丁目

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Interview

第5話終了後 キャスト対談
松山鷹志(白澤店長役)× 伊藤彩沙(リコ役)

第5話終了後 キャスト対談

——全員でアフレコができているわけではないですが、お二人は、第2期から登場する新キャラクターを演じています。『まちカドまぞく』の現場の雰囲気を、どのように感じていますか?

松山 すごく楽しい現場ですよ。楽しい現場なんですけど、これは僕だけかな……言葉を詰め込むのにすごく苦労するんですよ(笑)。次から次へと話題が変わっていくから、すごく大変でした。後半はだんだん慣れてきたな?と思いましたけど、普段はしないしゃべり方だから、大変だな~って思っていました。

——メインキャストは第1期を経て、このテンポに慣れてきた方々なので。最初は大変だと話していました。

松山 やっぱり人間は慣れるんですね(笑)。じゃあ、もし第3期があったとしても大丈夫かな(笑)。

伊藤 店長とリコが登場した第4話は、シャミ子役の小原好美さんと桃役の鬼頭明里さんと一緒だったんですけど、お二人とも温かく迎えてくださり、いっぱい声をかけていただいてとても嬉しかったです!それと桜井(弘明)監督もいっぱいお話してくださって、すごく有難かったです。かなり緊張していたので……。

松山 すごくいっぱい話してくれるんだけど、だんだん何言ってるかわからなくなることもあるけどね(笑)。

伊藤 本当に楽しい監督だなって思いました(笑)。

——喫茶「あすら」の白澤店長を松山さんが演じられました。

松山 自称紳士的なバクと書かれていますよね。僕は紳士かどうかわからないですが、現実的ですよね。

——リコの代わりに謝ったり、常識人ですよね。『まちカドまぞく』では、男性キャラクターがほぼ出てこないので、いいアクセントになっているなと思いました。

松山 それもあって「良い声でやってほしい」と言われていたのかもしれないなぁ。アフレコでは「退役軍人のようにしてほしい」と言われていたので……。

伊藤 めっちゃ良いお声で。現場でもずっと聞いていたんですけど、あらためてアニメを見させていただいて、すごく響くんですよね!

松山 年齢的に褒められるのに慣れていないので、そのくらいで(笑)。

伊藤 えーー!! 何でですか(笑)。

——リコは喫茶「あすら」の従業員です。

伊藤 マイペースで、マスターや周りのみんなを振り回すけど、どこか憎めないキャラクターです。

——店長とリコは、ほとんどセットで出てきていたと思いますが、お互いの印象を教えてください。

松山 伊藤さんは、この役だからだと思うんですけど、しれっとした感じを出すのがすごくうまいなと思いました。

伊藤 ありがとうございます! それにバシッとツッコんでくださるのが気持ち良くて、いっぱいボケたくなっちゃいました(笑)。

松山 会話の内容も噛み合ってないんだけど、しっくりくるペアだよね。それは(伊藤いづも)先生の描き方がすごく上手いからなんだろうけど。

伊藤 絶妙なバランスですよね。

松山 そんなリコのしれっと感にツッコめるのは、僕も気持ち良かったです。

伊藤 嬉しいです。松山さんの「リコくん!」のツッコミのバリエーションがすごくて! 毎回「リコくん」ってセリフがあると「やったー!」って思っていました。(笑)

松山 店長はリコくんがかわいくてかわいくて仕方ないんだろうね(笑)。

伊藤 いろんな「リコくん!」を堪能させていただきました!

——コロナ禍で分散収録が増え、先輩声優さんの演技を見る機会も減ってしまったので、一緒に掛け合えるのは貴重な経験ですよね。

松山 状況が一番大変だったときは全部抜きでの収録で、良くて相手の声を聞きながらできたくらいだったけど、やっぱり同じ空間で同じ時間に掛け合いをしたほうが、お芝居は楽しいよね。

伊藤 楽しいです! しかも『まちカドまぞく』のこのテンポ感は一緒に録ると、より良いものができそうなので、一緒に録れて良かったです。

松山 ありがたいことにほとんど一緒に録れたから、本当に良かったよね。

——ここまででお気に入りのシーンを挙げるとしたら、どこでしょうか?

伊藤 私は「あすら」に(桃とミカンが)突入をしてくるところでの、よりしろリリスの残機のシーンがすごく好きで! ごせんぞの扱いが本当に何とも言えないんですよね。

——いつも結構雑ですよね……。

松山 矢で飛ばされるところとかもね(笑)。

伊藤 そのシーンは、家で声を出して笑ってしまいました。

松山 あの、近くよりも遠くのほうが精度が上がるっていう設定も面白いよね。ああいうくだらないところが好きなんだよなぁ(笑)。

伊藤 何でよ!って思いますよね(笑)。

——相当離れたところから矢を放っていましたからね。第5話で印象的なシーンというと?

松山 僕は「優子くんの夢だったのではないか? 動物がしゃべるなんてありえない」ってボケるシーンは、本当に秀逸だなと思っていました。ここがお気に入りって思うのも僕だけかもしれないけど、あのシリアスな展開でしれっと会話に入ってくるんですよね。あの、何のつながりもないギャグだけが自分の中でクローズアップされてしまって、すごくお気に入りのシーンになりました。

伊藤 「マスターあかんよ、鏡見るんや」ってリコがツッコむところですね。私、ここのBパートで、注射の声をやっているんですよ。

松山 そうだったの! そのとき俺、いたっけ?

伊藤 確か5話は別の時間帯だったと思います。実は注射の声をやっていたんです(笑)。

松山 それは、きっと楽しかったでしょ?

伊藤 やっているときはどうなるか全然想像できなかったんです。セリフも独特で「コロン、コロン、コロン」って。

松山 それもなんで「コロン」なんだろうね(笑)。

伊藤 本当に(笑)。でもアニメを見て、こんな怖い感じになっていたんだって思いました。思ったよりも怖い注射でした。

——アフレコのときの役名が「イヤな思い出」だったので、怖い感じだったんでしょうね。

松山 あとは、白い猫がすごくかわいかったです。あそこだけちょっと違う作品というか、先生の妖怪が出てくる某アニメっぽいなと思いました。ここは店長がずっと説明しているシーンなんですけど。

伊藤 でもそれがたまさくらちゃんのモデルだったということにも驚きましいたし、たまさくらちゃんの作者が店長だったというのもすごく面白くて(笑)。衝撃の事実でした。

松山 ははは。ウソ! 俺が作ってたんだ!って思った(笑)。

——物語的には桜さんが登場して気になるところで終わりましたが、第6話は、どんなところが見どころになりそうですか?

伊藤 『まちカドまぞく』の振り幅のすごさをあらためて感じていただける話なのではないかと思います。心がじんわりと温かくなる展開も待っていますし、第6話は『まちカドまぞく 2丁目』にとって大切な話数になると思うので、ドキドキしながら楽しみに待っていていただければと思います!

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