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4月4日（木）から、TBS・CBCテレビ・BS11・AT-Xにて放送がスタートするTVアニメ『変人のサラダボウル』の第1話・第2話の先行上映会が、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた。そのトークショーの模様をレポートする。

『変人のサラダボウル』は、平坂 読（『僕は友達が少ない』『妹さえいればいい。』など）×カントク（『佐々木とピーちゃん』『変態王子と笑わない猫。』など）コンビがこの時代に放つ天下無双の群像喜劇。

異世界から現代日本にやってきた魔術を操ることができる皇女サラは、貧乏探偵の鏑矢惣助と出会い、２人で探偵をしながら舞台となる岐阜県での日常を楽しんでいく。一方、サラを追いかけ日本へやってきた女騎士リヴィアは、ホームレスになったり、何かと誰かに騙されたり、波乱万丈な日々を生き抜いていく。そんな中で、カルト宗教団体の指導者が登場したり、別れさせ工作員や鬼畜弁護士、チンピラが現れたり……出てくるキャラクター誰も彼もが変人ばかり！　軽快なギャグと想像の斜め上を行く展開に、自然と元気になれるコメディアニメだ。

笑えるシーンから、ギリギリを攻めたシーンまで、盛りだくさんだった第1話と第2話の上映を終えると、MCの呼び込みで、鏑矢惣助役の古川慎さん、サラ・ダ・オディン役の矢野妃菜喜さん、リヴィア・ド・ウーディス役のM・A・Oさんが登壇。上映後すぐの客席からは温かい拍手で迎えられ、穏やかな雰囲気の中、さっそくアニメの感想を語っていく。

第1話冒頭で、リヴィアが「しまった！ バレた!!」と叫ぶ、コントみたいなシーンがあるのだが、そこは何度か録り直していたそうで、「振り切って！と指示があり、やけくそ気味に聞こえるテイクもあったのですが、使われているのはきれいに言ったものでした（笑）」とM・A・Oさん。ただ、そのおかげで、振り切るところは振り切ってやってしまってもいいんだ！という作品の方向性が、M・A・Oさんだけでなくキャストの中で定まったらしく、その後の思い切りのいい演技に繋がっていったのだそう。また、異世界から来たサラとリヴィアは、一人称が妾（わらわ）や某（それがし）であったり、しゃべり方が古風なので、滑舌面での戦いもあったと話していた。

作品がわちゃわちゃと賑やかなだけに、アフレコも賑やかだったのかといえば、実はそうでもなかったそうで、「普段、女性ばかりの中で話すことがないからなかなかどうしようと思っていたんですけど、あるときポソポソっとツッコミどころをつぶやき出したら、みんなが笑ってくれて、全話やり切ることができました」と、古川さんが優しい現場だったことを告白。もし続きがあれば、和気あいあいとした現場を目指していきたい！と、早くも先を見据えた意気込みを語っていた。

天真爛漫で、日本のカルチャーを何でもかんでも吸収していくサラについては、「古（いにしえ）のオタクみたいなところが、出てくるワードからも感じ取れましたし、小ネタが多かったので、演じていて楽しかったです」と矢野さん。サラから飛び出す小ネタにもぜひ注目していてほしい。

作品が岐阜県を舞台にしているということで、スクリーンにアニメで登場する聖地を映し出し、岐阜トークを展開していく。アニメも、ロケハンをしっかりして作られているそうで「行きたい気持ちが湧いてきました」と古川さん。岐阜駅にある黄金の信長像や、県民が愛してやまない「岐阜タンメン」、そして岐阜城など、いろいろなご当地ネタが盛り込まれているので、キャスト陣も岐阜でイベントをやりたい！と、口を揃えていた。

アフレコでのエピソードとしては、分散収録（※コロナ禍で主流となっていたアフレコの形態）ではなかったそうで、最終回はかなりの大人数になっていたとのこと。「小ネタとか面白シーンはみんなで作っていくんですけど、（分散収録時の）このあとに収録する人が面白くしてくれるんだろうなぁではなく、目の前で面白シーンが作られていくから、それに対して他の人が乗っていったり、空気を変えながらやれるのが楽しかったです」と古川さんは語っていた。

作品の今後の見どころについては、「リヴィアちゃんは、いろいろなジョブチェンジをします！個性が強すぎるキャラクターたちと出会い、巻き込まれ、どえりゃあことになりますので、ぜひ注目していただきたいと思います。」とM・A・Oさんが語ると、「サラは順当に、この世界に馴染んでいくので、そんなサラらしさが見どころになると思います。また、サラがものすごいカリスマ性を発揮するシーンがあるので、そこも楽しみにしてほしい。」と矢野さんも続けた。

そして惣助について、サラとの会話のテンポの良さが素晴らしかったとM・A・Oさんが伝えると「惣助のツッコミが気持ちよくて、いっぱい助けられました」と矢野さんも絶賛。最後は古川さんが、「惣助がいなくてツッコミ不在になるシーンもあるんですけど、そこは皆さんがオンエアで、ぼそっとツッコミを入れてほしい」と、アニメの楽しみ方を提案していた。

その後は、プレゼント抽選会や『変人のサラダボウル』の最新情報が届けられ、最後はキャスト陣から、ファンへメッセージが送られる。

「これから姫様（サラ）はじめ、リヴィアちゃんたちがどんな人と出会い、どんなことをしていくのか。そしてどんな変人が出てくるのか（笑）、楽しみにしていただければ嬉しいです」（M・A・O）

「変人たちがたくさん出てきて、そこでいろいろなことが巻き起こるんですけど、その先に、観てくださった皆さんの心が温まればいいなと思っています。4月からの放送を、最後まで観ていただければ嬉しいです！」（矢野妃菜喜）

「個性的なキャラクターたちがいて、その人たちがいろんな騒ぎを起こして、それが傍から見たらめちゃめちゃ面白くて笑える。そんなアニメだと思います。そして、そういった騒ぎが繰り広げられながらも、キャラクターたちが一生懸命生きていく作品なんだと全話演じて感じました。それを笑いながら最後まで観ていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました」（古川 慎）

TVアニメ『変人のサラダボウル』は、4月4日（木）から、TBS・CBCテレビ・BS11・AT-Xにて、放送がスタートする。楽しみに待ちたい。

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