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インタビュー

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07三浦友和さん

原作について

原作はすでに読んでいて、「これは映像化するのは難しいだろうな」と思っていました。ですから連ドラになると聞いてすごく意外でしたね。 湊さんの作品は他にも何冊か読ませてもらっていますが、人間の中の悪魔的な、ドロドロした部分を引きずり出すところに引き込まれて…そこが面白いんですよね。だから小豆島ロケで初めて湊さんにお目にかかれて、そのギャップにビックリしました。ご本人は少女のような雰囲気をお持ちの方で、書かれる本とのギャップが面白かったですね。

脚本を読まれていかがでしたか?

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脚本としてドラマ化するには、話を回していく人がいないと話が進行しづらいので、第三者として見ていた高野という存在は必要だったんだなと、脚本を読んで「なるほど面白い事を考えたな」と思いました。
それから1話で出てくる希美の父親。あんなに酷い親父がいるっていうのがすごいでしょ?「こんな親父いるんかい!?」っていうね(笑)。そこがすごく面白かったですね。そういう部分が4話以降ではなくなってまた違う展開になってきて。小豆島からいきなり東京になったり、行ったり来たり、今後も色んな展開があって面白いですよ。

どんな高野を作っていきたい?

奥さんの名前が“夏恵”でNがつくんです。実はそれもあって夏恵にしたんだそうです。高野は事件を解明していくという狂言回し的な意味・位置でもあるんだけど、「Nのために」という、他の人たちと違った奥さんとの関係があって、警察官の視点ではないところでこの事件を何とか解明したいと。もっとやり手の刑事さんだったら、よくあるパターンになるけど今回の作品は違うんです。そこは難しいですけど、面白く出来そうだなという気はしています。

高野を演じる上で気をつけようと思っているところは…?

今話したように、刑事みたいなやり方をしたらダメだなと思っているので、そこだけは注意しようかなと。事件の真相を知りたいというより、見逃してしまった自分のミスをすごく悔いている人だと思うんですよ。自分に対しても奥さんとの関係もそうだし、自分の娘のような人達との関わりとか、贖罪が大きいかなと思っています。

15年間を演じることについて

ちょっと無理がありますけど、まぁそれはお約束として見ていただければ(笑)。定年迎えた60歳が自分の実年齢ほぼ近いですからそれは無理なくできるんですが、45歳は難問ですね。

方言は練習されたんですか?

方言資料のCDを頂いてそれを基にやってるんですが方言指導の方には申し訳ないくらいいい加減でやってます(笑)。難しいんですよ、瀬戸内って。関西弁寄りだったり広島弁寄りだったりって色々あるので、四国ともまたちょっと違いますし、だからちょっとあやふや、でも誰も責める人はいないというところに甘えてやってます(笑)。

共演者の皆さんについて

榮倉奈々ちゃんはCMで一緒になので性格は大体わかってましたがお芝居するのは初めて。とっても素晴らしいですよ。窪田くんも初めてで、瀬戸内海ロケでずっと共演させてもらいましたけど、すごいストイックですね。賀来くんはまだ共演してないですし、小出くんもまだ1シーンしかやってませんが、若手実力派として注目されているみなさんと今後どういう絡み方ができるか楽しみですね。

三浦さんにとって「純愛」とは?

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純愛に関して言うと、年齢的に50過ぎてからの方が1番純愛を求めるんじゃないかと思う。純愛に対する理解度というかな。実はプラトニック・ラブが一番美しいし、その時期が一番楽しいということが年齢を重ねる毎にわかってくる。実は20代とか若い子には純愛はわからないんじゃないかな。傍から見るとそうだし小説や映画ではそう描くけども、実は純愛って本人たちもわかってなかったし、僕もわかってなかった。そういう作品はいっぱいやってきましたけどね。
この歳になると純愛に憧れますよ。この歳、って言い方もあれですけど。でも70、80歳になったらもっと思うんじゃないかなあという気がします。

皆さまにメッセージをお願いします。

登場人物みんなに“N”がつくという『Nのために』ですが、この人は誰のために何を隠したのか、何をやろうとしたのかっていうところがポイントとなりますので、そんなところを観ていただきたいなと思います。このシーンを見逃すと分からなくなるというのがありますから、見逃さずに見てください。

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