クラゲから水分を除いたチップを使って荒廃地の緑化に取り組んでいるのは、愛媛大学農学部の江崎次夫教授。
『未来を担っていく子どもたちに、緑の地球をしっかり残したい』
との思いから日本だけではない地球全土の緑化のためにクラゲチップの開発研究を行なってきた。
2012年3月の放送で取り上げられた反響は大きく、番組のオンエアーが縁で、
2012月12月江崎教授はNPO法人アジア植林友好協会と協力し、バリ島東北部の火山・バツゥール山の麓でクラゲチップを使った植林を行った。
現在バリ島の森林率はわずか22%で、さらに火山周辺の土壌は灰が表面を覆っており緑化が困難な場所だという。
雨期を前に、日本からのツアーで訪れたボランティアに加え地元の学生など800名が参加しユーカリやセンダンなど現地の樹を3000本植え、そのうち500本の植林にクラゲチップを使用した。
「きちんと根付くか今後も見守っていく必要があるが、木々が成長し緑化が進めば」と江崎教授は期待をしている。
夢は、地球の陸地面積の3分の1を占める“砂漠を緑の大地に蘇らせること”。
今後は、継続して行われている地元・愛媛での荒廃地の緑化や韓国との共同研究はもちろん、さらにモンゴルの砂漠緑化のプロジェクトも始動に向けて準備段階だという。
取材:津賀 英司