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主人公のその後

2013年2月20日更新
「匠の技」を「科学の力」で守る! 京都1000年の技を、赤外線カメラでテータ解析
ドリームメーカー:
京都工芸繊維大学 大学院
濱田泰以 さん
1200年以上に渡って受け継がれて来た京都・匠の技。しかし今、後継者不足が深刻です。
京都工芸繊維大学の濱田さんは「京職人の技術にはどんな法則性があるのか?」
匠の技を科学的に解析するプロジェクトを進め、職人の"コツ"や"カン"を数値化。
そのデータを公表し、京職人の後継者育成を目指しています。

現在 濱田さんは"京都の伝統工芸"のみならず、新たな取組みとして、"京都の伝統芸能"の継承も行っていきたいと考えています。
現在始動しているのが、「京都三大祭り」の一つ「祇園祭り」で行われる、"おはやし"の動作解析プロジェクトです。

祇園囃子の継承は、口伝で先輩から後輩へ引き継がれてきましたが、地域に後継者となる子供たちが少なくなりました。
さらに、子供たちが社会人になるまでに進学・就職といった理由で囃子方を辞めるケースが多く、スムーズな技術伝承が難しくなってきているのです。

そこで濱田さんは、師匠と弟子の太鼓の打叩方法についての動作解析を行い、口伝で伝承されてきた打叩方法と実際の打叩との関係を明らかにするプロジェクトをはじめています。

演奏者の体17カ所にマーカーを付け、モーションキャプチャーで計測したところ
"間の取り方"に大きな違いがありました。

師匠は、ばちを振り上げて、ばちが太鼓にあたる直前まで「ため」をつくって、時間をとります。
一方、弟子は、ばちを振り上げると、「ため」がなく、ばちが太鼓にあたっていたのです。さらに、両者の違いは打叩直前に、手首のスナップをきかせているか否かだといいます。濱田さんはさらに詳しい解析を進め、京都が誇る伝統芸能を未来につなげていきたいと考えています。
取材:小林 正志

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