世界一の呼び声高く、神とも形容される鍵盤の女王マルタ・アルゲリッチさんがTBSの単独インタビューに応じ、人知らぬ緊張との戦いやヒロシマや世界平和への思い、今後の夢などについて語りました。異例で貴重なお話とともにアルゲリッチさんの斬新かつ円熟のピアノ芸術をたっぷりお届けいたします。
■放送
マルタ・アルゲリッチ、語る〜平和への思い、知られざるこころ〜
6月5日(日) 午後3時〜3時30分
TBSニュースバード(通常は、有料放送ですがこの日は無料です。)
※視聴方法 http://www.tbs.co.jp/newsbird/howtoview/view.html
■出演
マルタ・アルゲリッチ、伊藤京子、平野啓一郎、アニー・デュトワ(次女)
(過去VTR)筑紫哲也、チョンミョンフン
天皇皇后両陛下のご来臨場面あり。
インタビュアー 小島英人(TBSヴィンテージクラシックスプロデューサー)
■アルゲリッチさん演奏曲(それぞれ3分以内となります)
ラヴェル/夜のガスパール から 絞首台、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲2番モーツァルト/2台のピアノのためのソナタ ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲1番
アルゲリッチさんは、1941年アルゼンチン生まれ。2歳でピアノをはじめ8歳で正式な演奏会に登場。現代のモーツァルトともいうべき神童ぶりを発揮。14歳からウィーンに移り16歳から様々なコンクールで優勝しました。23歳でショパンコンクール第一位となってから、音楽界の華として常に斬新で深い音楽芸術を披露し続けています。
アルゲリッチさんは、大分県で5月1日から開催された第18回アルゲリッチ音楽祭の総監督として来日。5月23日に演奏会を終えた後、5月24日にインタビューに応じました。
アルゲリッチさんは、大のマスコミ嫌いとして知られていて、特にテレビカメラのインタビューを苦手としています。20世紀の最後にTBS NEWS23の筑紫哲也さんがインタビューをしたのが最後。21世紀は、全国放送の単独インタビューとしては、これがはじめてとなります。
そんなアルゲリッチさんが30分にわたって、「世界平和と音楽」について存分に哲学と思いを語りました。また18回を数えた別府アルゲリッチ音楽祭の意義や、自身のピアノ演奏について演奏前の不安や2歳からずっと弾き続けてきた指の秘密などについて赤裸々に語っています。
アルゲリッチさんは、5月、「ひろしま音楽平和賞」を受賞しました。音楽を通じて平和を世界へ平和を発信した音楽家に広島県が贈るものです。アルゲリッチさんは、今後も音楽を通じて平和を発信していきたいと意気込んでいます。