感謝のことば
「TBSヴィンテージクラシックス」は2013年、TBSの社内に誕生した新しいプロジェクトでした。過去の貴重な映像や音声といった「放送遺産」を発掘し、現代に伝えるというミッションと歴史コンテンツによる現代の豊饒化というパーパスを抱いていました。2013年から、TBS倉庫に眠っていたクラシック音楽における世界的巨匠の歴史的音源を一挙にCD化。TBSヴィンテージクラシックスのブランドによる30タイトルのクラシック全集が誕生しました。おかげさまで、それなりの話題となり、合計で5万枚ほどの販売となりました。2016年にはCD8枚組『戦後作曲家発掘集成』が第54回レコードアカデミー賞特別賞を受賞。2019年には『三島由紀夫VS東大全共闘』の原盤フィルムを発掘し、それを材料とした企画報道でギャラクシー賞月間賞を受賞しました。翌年には同名の映画が公開されるなど、多岐にわたって「発掘」と「発信」を手掛けてきました。
最近ではこの3月26日から、TBS美術部が所蔵する25万枚の美術写真から一年がかりで選び抜いた写真を一般公開する写真展を企画し、テレビ文化の歴史を広く伝えようといたしました。
TBSヴィンテージクラシックスは、過去と現在をつなぐ架け橋となり、未来への道を模索したいと常に念じていました。
3月は出会いと別れの季節です。当初より、「発掘プロデューサー」をつとめさせていただきましたが、私の会社員としての季節が終わりとなりました。
TBS美術アーカイブ写真展〜テレビ文化とは何か〜は6月の末までつづき、写真展のプログラムディレクターの立場は残りますが、TBSヴィンテージクラシックスとしての私の活動はきょうで終わりとなりました。
みなさまのお支えにより、12年間、続けていくことができました。
ほんとうにありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
なにとぞ「写真展」を応援してください。よろしくお願いいたします。
2025.3.31 TBSヴィンテージクラシックス 発掘プロデューサー 小島英人
熊本地震被災者の皆様へ
ご苦労ご不自由が続いていらっしゃることと心よりお見舞い申し上げます。
TBSヴィンテージクラシックスは、音楽会場での募金や励ましややすらぎとなる演奏会の開催、支援CDの企画など被災者の皆様に心を寄せてまいります。
どうぞ勁いお心で苦難を乗り越えられますように。心よりお祈り申し上げます。
2016.4.28 TBSヴィンテージクラシックス エグゼクティブプロデューサー 小島英人
TBSは、クラシックの灯を長年ともしつづけています。
1951年12月の開局直後から1990年まで「百万人の音楽」を放送し続けました。
2007年4月から7年余り、クラシック専門チャンネル「OTTAVA」を運営しました。
放送は単なる娯楽ではありません。
藝術や文化と人々の生活を結びつけるのも放送の大切な役割です。
私たちは、今、「ヴィンテージクラシックス」という仕事をはじめています。
2013年春から倉庫の秘蔵音源を発掘し、ひとつひとつ確認してきました。
なんと、ハイフェッツ、ケンプ、バックハウス、ロストロポーヴィチ…
世界があっと驚く「お宝」を次々に「発見」しました。
ヘルベルト・フォン・カラヤンだって、まだ眠っています。
1981年、テレビのゴールデンタイムにあの「帝王」を7時間も特集しています。
現代人にとっては、見知らぬ思い出のような美しい音楽遺産。
人生を変えるような最高の藝術の数々です。
どうぞ豊かな過去を識り、味わってください。
みなさまと本物の音楽との美しい出会いを私たちはご提供いたします。
どうぞご期待ください。
2013.9.18
TBSヴィンテージクラシックス エグゼクティブプロデューサー 小島英人