最終回に向けて、番組ホームページの書き込みでは、陣内と芹菜が一緒になってほしいという意見をたくさんいただきました。陣内の気持ちとしては、芹菜が自分のところに来てほしいという気持ちはあったと思いますが、フミ君の男気とか心意気を感じたとき、「こいつだったら…」という、諦めとはまた違う想いがあったはず。それに陣内は、芹菜のことをキチンと考えられる男だと思うので、最終回は、芹菜はフミ君と再出発をするという終わり方で、僕はよかったと思っています。
僕個人としては、陣内という男をやり切れたと思っています。また、やり切れたと思えるのは、スタッフさんの支えがあったからです。
陣内はすごく触れ幅の広いキャラクターなので、演じることに難しさを感じていましたが、監督やプロデューサーの磯山さんたちと話し合い、陣内という男の背景や“芯”をしっかりと作れたので、さまざまなシーンや演出などに、柔軟に対応できたと思います。
昔はできなかったことが、今はできたというか、自分でも成長を感じていますし、その成長をさせてくれたのが、陣内というキャラクターであり、周りのスタッフさんたちのおかげだと感じています。
とにかく、すごく魅力的な役だったので、演じていてすごく楽しかったですね。道ですれ違う人たちから「陣内、ファンです!」と役名で呼ばれることがすごく嬉しかったですし、自分自身、大好きなキャラクターだったので、撮影が終わってしまって、すごく寂しくもあります。
あらためまして、最後まで番組を応援していただき、ありがとうございました。
この番組を通して、また陣内という役をやらせていただいて、一生懸命さや人の優しさなど、いろんなことに気づかされました。全9話というちょっと短い間でしたけど、この番組を観ていただいた方が、陣内を通して僕と同じ感覚を共有していただけていたのなら、すごく嬉しいです。
心から感謝します。ありがとうございました。