手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2024年3月31日放送)

110年ぶりの快挙 尊富士が新入幕優勝“新時代到来”

手作りフリップ

大相撲の春場所で幕内になったばかりの尊富士が優勝しました。110年ぶりの快挙を遂げた尊富士の強さについて、手作り解説でお伝えします。

■ボディークリーム好きの24歳

尊富士は優勝の心境を津軽弁で求められると、「さっぱどしたじゃ」=「すっきりした」と答えました。 青森県五所川原市出身の24歳。身長184cm・体重143キロ。身長は幕内のほぼ平均ですが、体重は20キロ近く軽いです。相撲の名門・鳥取城北高校から日大へ進学。趣味は香りの良いボディクリームを塗ること。

■スピード出世で「ちょんまげ」頭のまま

50mを6秒台で走り、ベンチプレスで220キロをあげる身体能力を持つ尊富士。スピードとパワーを生かした「押し相撲」を得意とし、驚異的なスピード出世を遂げています。こちらは番付。現在、およそ600人の力士が頂点の横綱を目指して切磋琢磨しています。尊富士の初土俵は2年前の9月場所。その後、今年1月には、わずか8場所で給料が支払われる十両まで昇進。そこでいきなり十両優勝を果たします。そして3月の今場所、42人しかいない幕内入りを果たしたんです。 十両以上になると格式のある大銀杏(おおいちょう)を結うんですが、尊富士は出世が早すぎて、髪が伸びていなく、まだ「ちょんまげ」です。 新入幕となった今場所では、初日から11連勝。昭和の大横綱・大鵬以来の快挙です。そして新入幕の力士が優勝したのは実に110年ぶり。また、初土俵から10場所目での優勝は史上初で、貴乃花や朝青龍の24場所目の記録を大きく塗り替えました。

■千代の富士の再来?強さの理由

強さの理由を相撲ジャーナリストの杉山邦博さんに聞きました。 「前に出る気持ちの強さに、立ち会いの速さが加わり、相手に反撃のチャンスを与えない。筋肉の付き方、体のバランスの良さは千代の富士を彷彿とさせる」。 今回の優勝にはこんな秘話があります。尊富士は14日目に右足を負傷。ひとりで歩けず、一度は休場を決意しました。そこにやってきたのが、同じ部屋の先輩・照ノ富士。こう話しかけます。「お前ならやれる。勝ち負けじゃない。最後まで出ることが大事」。横綱にこう言われた尊富士は「横綱に言われた瞬間に、怖いくらいに自分で歩けるようになった。土俵に上がったら何かが生まれる」。 こうして、千秋楽の出場を決意、有終の美を飾ったのです。

■“新時代到来”の予感

今年の春場所は、かつては900人以上いた力士の数が45年ぶりに600人を下回りました。そんななか、尊富士の快挙は相撲人気の復活を予感させます。さらに、ちょんまげすらまだ結えない、大の里も11勝と健闘。近い将来、ふたりが大銀杏姿で優勝を競い合う、そんな時代が来るかもしれません。

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