手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2020年9月27日放送)

「ベラルーシにまた“鉄のカーテン”?」

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ベラルーシは、ロシアやウクライナと国境を接している内陸国です。 ベラは「白」を意味し、「高貴、自由」を象徴する色とされています。 ルーシは、ロシアの国名の由来にもなっている、この地域一帯の古い呼び名です。旧ソ連構成国の1つでした。

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面積は日本の半分ほどで、人口はおよそ940万人。
国旗は、かつては白赤白の旗でしたが、ルカシェンコ大統領が旧ソ連時代の旗とそっくりなものに変更しており、白赤白の旗は、反大統領派の象徴となっています。

ロシアとは、経済、軍事の統合を目指す、「連合国家創設条約」を締結していますが、両国の経済上の利害が一致せず、事実上棚ざらしとなっていました。 ところが大統領選挙をめぐって、反体制派の幹部チハノフスカヤ氏が隣国リトアニアに避難、EUがルカシェンコ大統領への批判を強めたことで、EUを共通の敵として、プーチン大統領と利害が一致、両者は急速に接近したのです。

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ロシアとベラルーシ、EUの対立の構図は冷戦時代にまで遡ります。
西側諸国の軍事同盟NATOと、旧ソ連が主導するワルシャワ条約機構の両陣営がにらみ合い、東西の断絶は“鉄のカーテン”と呼ばれていました。

しかし1991年にソ連が崩壊すると、ワルシャワ条約機構も消滅…。 一方のNATOは加盟国を増やし、かつて共産陣営だったポーランドやチェコ、リトアニアなどのバルト三国もNATOに加盟、ウクライナもNATO加盟の方針を表明するなど、欧州におけるロシアの影響力は弱まっていました。 そのため、NATO諸国との直接の最前線に位置し、伝統的に親ロシアなベラルーシは、ロシアにとってまさに「最後の砦」だったのです。

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ここにきてルカシェンコ大統領は、繰り返し、隣国リトアニアとポーランドを批判していて、国内に向けて、「NATO軍が国境に迫ってきている」と危機を煽り、“国境の封鎖”をちらつかせています。 これに対し、国連人権理事会の特別報告者マラン氏は「欧州大陸に新たな鉄のカーテンが 下りるのを許してはならない」とルカシェンコ政権を牽制しています。

ベラルーシがロシアとEUとの新たな対立の中心地となっています。

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