手作りフリップ(10月6日放送)
「ラグビーW杯、決勝トーナメント進出への道」

盛り上がりを見せるラグビーワールドカップ。
日本代表は、10月5日のサモア戦に勝利し、無傷の3勝目をあげました。初の決勝トーナメント進出となるのでしょうか。
3連勝した日本チームですが、決勝トーナメント進出が決まったわけではありません。
そこで、1次リーグ突破の条件を確認してみましょう。
今回のワールドカップでは、20チームが5チームずつ4ブロックに分けて、総当たりのリーグ戦を行います。勝ち点が多い上位2か国が決勝トーナメントに進出します。

その勝ち点とは、勝利が4点。引き分けが2点。負けが0点です。
さらに、勝ち点を上乗せできる「ボーナスポイント」というものがあります。
4トライ以上すると勝ち点1。負けてももらえます。
また、7点差以内で負けても、勝ち点1をもらえます。
負けても、7点差以内で、4トライ以上していれば、勝ち点2が得られるんです。
もし、勝ち点が並んだ場合は、直接対決の結果、得失点差、などで上位を決めます。
この勝ち点が重要で、じつは、前回大会で、日本は3勝で上位2チームと並んでいたんですが、勝ち点で2点及ばず、リーグ戦を突破できませんでした。
では、現在、日本がいるプールAの順位と勝ち点を見てみましょう。
1位の日本は、3勝して、ロシア戦とサモア戦のボーナスポイント、合わせて14点。アイルランドが11点と続きます。

次の対戦相手、スコットランドは、現在、勝ち点5ですが、9日のロシア戦で勝利して、勝ち点9か10になると見られています。
そうなると日本は、13日のスコットランドとの直接対決で、追い越される可能性があります。まさに、ここが運命の一戦。引き分け以上で、確実に1次リーグを突破できます。
では、強豪スコットランドにどう挑めばいいのでしょうか。
スコットランドの原動力と言われているのが、中盤のレイドロー選手とラッセル選手です。パスもキックも高い技術力を持ち、巧みにボールを動かしてきます。
この2人にいかに仕事をさせないようにするか、そこが試合のカギになるでしょう。

そして、1次リーグを突破しても、1位か、2位かで、決勝トーナメントの状況が変わります。
1位通過だと、相手は南アフリカ、2位だと大会連覇中の絶対王者、ニュージーランドになると見られています。
勢いに乗る日本チーム。新たな夢を見せて欲しいですね。
