手作りフリップ(7月7日放送)
「韓国に“輸出規制”の波紋」
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4日、政府が韓国に対し、輸出の規制強化を発動しました。
その品目というのが、「レジスト」「フッ化水素」「フッ化ポリイミド」・・・この3つの化学物質です。
そして、この3品目、実は、パソコンやスマートフォンなど、とても身近なものに使われています。

「レジスト」と「フッ化水素」は、半導体に塗る感光剤や洗浄に使うもので、「フッ化ポリイミド」は、ディスプレー、つまり画面を作る際に使用されます。
これまで、韓国には輸出の手続きの簡略化を認めてきましたが、これからは、優遇措置の対象から外し、契約ごとに輸出の審査を行うことになります。
そして、この審査にはおよそ90日かかるので、生産がストップするなどして、韓国経済への打撃となる可能性があります。

・・・その理由は、半導体の製造を韓国が、基幹産業としているからです。
現に、世界における半導体市場のシェアを見てみますと・・・サムスンや、SKハイニックスなど、韓国の企業が、高いシェアを占めていることがわかります。
まさに、韓国産業の急所を狙い撃ちにしたのです。
それなら、この3品目を別の国から輸入すればいいのでは? と思うかもしれませんが、実はそれも難しいんです。理由は・・・

これら3品目は、日本のメーカーが70~90%という高いシェアを占めているからです。 これらは、高い純度のものを作るのが難しいのですが、日本はその高い技術力を持っていて、安定して製品を供給できるといいます。
また、高い純度を維持するためには、高額な設備も必要で、外国企業の新規参入を難しくさせているという背景もあるそうです。
現に、今年に入って韓国が日本製の3品目を輸入した割合は・・・
このように、依存度が高いことが分かります。

また、これら3品目は、長期保存ができない物質のため、韓国にほとんど在庫がなく、朝鮮日報によると、早ければ来月にも、生産に影響が出はじめるといいます。
今後、日本政府は輸出上の優遇措置が与えられるホワイト国から韓国を除外する方針で、やられたら、やり返す・・・そんな連鎖に繋がる可能性も否定できません。
