手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(4月28日放送)

「テロの惨劇…スリランカで」

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今回、連続爆破テロ事件の対象となったスリランカ、どんな国なんでしょうか。

場所はインドのすぐ隣、インド洋に浮かぶ島国で、現地の言葉で「スリ」は光輝く、聖なる、「ランカ」は島を意味しています。

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1972年までイギリスの自治領で、当時は「セイロン」と呼ばれていましたが、その名を取った紅茶「セイロンティー」が世界に広く輸出されています。

日本の北海道より少し小さい国土には、人口2100万人あまりが暮らし、8つの世界遺産が点在しています。

治安の良さから“女性が一人でも旅行できる国”として人気が急上昇。 世界的に有名な観光情報誌「ロンリープラネット」は、「2019年に行くべき国ランキング」で、スリランカを1位に選んでいます。

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そんな安全な観光地とされているスリランカですが、実はかつて内戦が絶えない国だったんです。

スリランカは多宗教国家で、最も信仰されているのは仏教で7割を占めていて、その後に、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教が続きます。

1956年、仏教徒が多く占めるシンハラ人が、“公用語をシンハラ語のみとする政策”を打ち出したことに対して、ヒンズー教徒が多く占めるタミル人が反発。 シンハラ人を中心とする政府軍と、タミル人の反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」が対立し、1983年に、スリランカの民族紛争「イーラム戦争」が始まりました。

2009年に、タミル人の指導者が殺害されたことで、26年におよぶ内戦は終結。 その後、スリランカでは目立ったテロは起きていませんでしたが、今回突然253人の犠牲者を出した連続爆破テロが起きたのです。

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キリスト教徒や外国人を標的にしたテロに、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を発表。 仏教徒でも、ヒンズー教徒でもない、イスラム過激派の関与が疑われています。

かつて中東シリアとイラク、それぞれの領土の3分の1を支配していたものの、現在では「完全制圧」を宣言されるまでに至った「イスラム国」。 今回なぜテロに関与したとされているのでしょうか。

実は2016年に、少なくとも32人のスリランカ人が「イスラム国」に加わるため、この支配地域に渡航しているんですが、「イスラム国」の情勢に詳しい高岡さんは、「渡航した過激思想の持ち主が帰国して事件を起こした可能性がある」と指摘します。

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また、別の見解として、日本エネルギー経済研究所の保坂さんは、「実行犯が『イスラム国』の思想に共鳴しテロに及んだ」と指摘。その上で、「すでに『イスラム国』の思想自体が世界中に拡散していて各地でテロが起きる可能性もある」、と懸念しています。

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