手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(3月31日放送)

「中国の“一帯一路”欧州に…」

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中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」に、イタリアが正式に参加を表明しました。 G7=先進7か国では初めてで、波紋が広がっています。

かつて、そのイタリア・ローマと、中国・長安を結んでいたとされる「シルクロード」。 これをモデルに、習近平・国家主席が2013年に提唱した交易路が「一帯一路」です。

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中国から中央アジアを経て欧州へ至る「陸の道」=「一帯」とインド洋などを通って中東から欧州へと至る「海の道」=「一路」からできています。 習氏はイタリアを訪問中に「古代のシルクロードを蘇らせたい」と述べるなど、「一帯一路」を「現代のシルクロード」とし、重要政策に位置づけています。 今回、イタリアが参加したことで、「一帯一路」が大きく広がったことになります。

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実は最近、この「一帯一路」に参加する国がどんどん増えていたのです。 2015年には63か国だったのが、現在ではイタリアを含め125か国にまで増加しています。 なぜ参加国が急増しているのかというと・・・その背景には「中国マネー」の存在があります。

「一帯一路」の周辺にある国々に中国が投資する額は、2017年からの5年間で、およそ16兆5000億円に上る見込みです。

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例えば、今回参加を決めたイタリアは景気の低迷に苦しんでいる現状がありますが・・・「一帯一路」に参加することで、トリエステ港とジェノバ港の港湾整備などに、中国企業が参入することが決まり、中国がイタリアに投資をするプロジェクトは、最終的に、2兆5000億円規模になるといいます。

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イタリアのトリエステ港とジェノバ港は欧州と地中海沿岸の地域を結ぶ要衝で、中国はここを足掛かりにヨーロッパ進出を狙うのでは・・・という見方も出ています。

一方で、懸念も浮上しています。
整備された港湾が、将来的に、中国の軍事活動の補給拠点になるのでは・・・ということです。

もともとイタリアはアメリカ第6艦隊の拠点でもあり、アメリカのポンペオ国務長官も「『一帯一路』は、経済的な利益ではなく、安全保障上の利益に沿って計画されている」と指摘しています。

中国は貿易などで対立を深めるアメリカを念頭に、EU加盟国を切り崩しにかかっているのでは・・・との見方もあります。

覇権主義を強める中国・・・世界に波紋が広がっています。

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