手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(1月20日放送)

「EU離脱で…英国混乱」

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そもそもEUは、ヒト、モノ、カネ、サービスの4つの『移動の自由』を基本理念として掲げています。 しかし、イギリスは、 “移民流入”問題などもありEU離脱を決定しました。

イギリスのメイ首相とEUが合意した離脱協定案は議会に否決されましたが、この中では、行き来が自由だったためイギリスで暮らすEUの人たち・EUで暮らすイギリスの人たちの権利や企業活動などに支障が出ないように2020年末まで『移行期間』が定められていました。

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合意がないままだと、この『移行期間』も認められないため、大きな混乱が危惧されているのです。

“合意なき離脱”となった場合、どうなってしまうのでしょうか。
イングランド銀行によるとイギリスのGDP=国内総生産が1年以内に最大8%縮小。 これは2008年のリーマンショックを上回る数字で、金額にして、およそ5.7兆円縮小することになりイギリス経済は戦後最悪の不況に陥ると警告しています。

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経済活動を停滞させる要因の1つに、これまで必要なかった通関手続きが挙げられます。

ある試算では部品・原材料などの輸送が遅れることにより10分の1の会社が倒産する可能性も指摘されています。

また、ロンドンには世界の金融センターとして君臨してきた金融街“シティ”がありますが、大手会計事務所によるとイギリスの金融機関は、合計でおよそ113兆円の資産を イギリスからEU各国に移す予定だといいます。

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“合意なき離脱”の可能性が高まるとさらに拡大する恐れもありその地位が大きく揺らぎそうです。 そして、離脱の理由ともなった移民。現在、イギリスには、およそ372万人、EUからの移民が居住しています。

こうした人たちが突然、不法滞在になったり、就労ビザが必要になったりする可能性もあるのです。

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影響はイギリスだけにとどまりません。
イギリスの輸入と輸出の割合ですがおよそ半分はEUが占めています。
また、イギリスに進出している日系企業はおよそ1000社にも上っていて影響が心配されます。

“合意なき離脱”となった場合、IMF=国際通貨基金はEU域内のGDPを長期的に1.5%=およそ27兆円、押し下げるとしているのです。

こうした状況の中で、メイ首相は、21日までに新たな離脱案を議会に提示する方針です。 果たしてEUも国内の離脱強硬派・残留派も納得する案をまとめることができるのでしょうか。

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