手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(1月6日放送)

「中国が月の裏側に…」

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中国の無人探査機「嫦娥4号」が世界で初めて、月の裏側への着陸に成功しました。 「嫦娥」とは、中国の伝説で「月に住む仙女」の名前にちなんでいるそうです。

「嫦娥4号」が着陸した月の裏側というのは地球から見えない部分のことを指します。 月の自転周期は地球を回る公転周期と同じのため月は地球から見ると、いつも同じ面を向いているんです。

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「嫦娥4号」は去年12月8日、「長征3号B」に搭載されて打ち上げられたのですが、いくつか難題がありました。そのひとつが、月の裏側はクレーターが多く、月の表側よりも起伏が激しいため、着陸が難しいとされていたことです。

それに対し、「嫦娥4号」はエンジンの逆噴射で速度を抑えつつ垂直に機体を降下させるという、難易度の高い制御によって着陸を成功させました。

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もうひとつの問題は、地球から月の裏側に直接交信することができないということです。

その解決策として、中国は去年5月に「嫦娥4号」と地球の通信を中継する衛星を打ち上げていました。 これにより、地球と月の裏側の間で、通信することが可能になったのです。

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中国が月の裏側を目指す理由とされる資源獲得ですが、月には「水資源」や「ヘリウム3」という核融合発電の燃料があると指摘されているからです。

現段階では「ヘリウム3」の採取・使用は技術的に難しいとされていますが、中国は将来的な月の資源開発を視野に入れ、アメリカなどを初めとした各国より、優位に立ちたい思惑があるとされます。

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このようなことから、科学ジャーナリストの寺門和夫さんが指摘するのは、「中国の宇宙開発には全て軍が関与している」ということで、今後、開発によって得られた技術やデータが軍事利用される懸念があるといいます。

また、ニューヨーク・タイムズは専門家の話として、「中国の長期的な目標は月を植民地化することだ」などと報じています。 軍事力と一体化した中国の宇宙開発。地上での覇権主義が宇宙にも拡大しそうです。

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