手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(5月6日放送)

「中国が“台湾包囲網”?」

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今回、台湾との断交を決めたドミニカ共和国ですが、 台湾から、およそ38億円の無償支援が決まり、3月にその半分ほどを受けたばかりでした。

一方、中国からは、およそ3400億円の経済支援があったとされ、中国が“金銭外交”で台湾との関係を切り崩した形です。 2年前に、独立志向が強い蔡英文政権が誕生してから、台湾と断交した国はこれで3か国目。外交関係を持つ国は最も少ない19か国となりました。

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なぜ中国は台湾を孤立化させようとしているのでしょうか。 その背景には複雑な歴史があります。 台湾は、1895年、日清戦争で勝利した日本の植民地となります。 以降、日本によって近代化が進められ、この時の経験が、台湾の人々の親日感情につながった面もあります。 そして1945年、日本の敗戦で植民地統治から解放されます。

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この頃、中国大陸は中華民国政権で、蒋介石率いる国民党が主導権を握っていましたが、毛沢東率いる共産党との間で内戦が続いていました。 1949年、敗れた蒋介石が台湾に逃れ、ここで中華民国政府を維持します。

一方、大陸では共産主義の中華人民共和国が成立。
「1つの中国」を主張する中国と、独立を目指す台湾が対立してきました。

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台湾は、東西冷戦時代、「反共産主義の防波堤」として、アメリカや日本とつながっていました。 しかし、1972年、日本のアタマ越しに、アメリカが中国との国交正常化に動くと日本も「台湾は中国の領土の一部」とする中国の立場を尊重し、日中国交正常化を実現。

一方、台湾の中でも、独立志向の政権が生まれたり、親中路線の政権が生まれたりしてきましたが、2016年、「1つの中国」を原則認めない、民進党の蔡英文政権が誕生。 この蔡政権に対し、アメリカのトランプ大統領は電話会談を行ったり、アメリカと台湾の高官の交流を促進させる法律を成立させるなど、急接近しています。 「台湾カードで中国をけん制する狙いがあるのでは?」との指摘もあります。

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こうした米台の動きに中国は猛反発。
先月、台湾周辺で軍事演習を繰り返すなど、圧力を強めています。

そして、中国は外交圧力も続けています。 台湾がヨーロッパで唯一外交関係を持つバチカンとも交渉を進めていて、台湾では、19か国がさらに少なくなる「断交の連鎖」に対する懸念が高まっています。

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