手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2月25日放送)

「さらに複雑化…シリア内戦」

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2011年に始まったシリア内戦は、アサド政権、「反体制派」、過激派組織「イスラム国」が、それぞれ対立する「三つ巴」の戦いとなりました。

さらに、ロシアやイランが「アサド政権」を支援する一方、アメリカやトルコは、「反体制派」を支援。アメリカは、クルド人武装組織への支援も行い、こうした包囲網によって「イスラム国」は、去年、事実上崩壊しました。しかし、"共通の敵"だった「イスラム国」がいなくなったことで、新たな衝突や対立が生まれてしまったんです。

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「イスラム国」崩壊後、シリアでは北東部の広い地域をクルド人勢力が支配しています。この状況に危機感を募らせるのが、隣国トルコです。

自国のクルド人勢力が力を持つことを恐れるトルコは、先月、国境を越えて、シリアのクルド人勢力が支配する地域へ軍事作戦を開始しました。これを防ぐため、20日、アサド政権も軍を派遣。これまでは、領内で拡大を続けるクルド人勢力と対立してきた政権側が、"トルコに越境されては困る"と、支援する形へと転換したのです。

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その一方、アサド政権は、国内の反体制派への攻撃を激化。 反体制派が支配する「東グータ地域」へ、連日、大規模な空爆を行っていますが、イギリスの「シリア人権監視団」によると、この一週間で、民間人510人が死亡、2300人以上が負傷する事態となっています。

国連のグテーレス事務総長は、東グータを"この世の地獄"と言い表し、21日に行われた安保理では、シリア全土での30日間の停戦決議案が出されました。日本時間の今日未明、採択されましたが、常任理事国であるロシアは「実効性がない」などとして難色を示しています。

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また、シリアを舞台に、イスラエルとイランの対立も激しさを増しています。 アサド政権を支援するイランは、シリア領内に軍事拠点を築き、今月10日、無人機をイスラエル領空に侵入させました。

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イスラエル軍は、これを撃墜した上で、シリア領内のイランの軍事施設を空爆。 これにはシリアが反撃し、イスラエル軍の戦闘機を撃墜しました。 すると18日、イスラエルのネタニヤフ首相は、撃墜したイランの無人機の残骸を手に、 「イラン本国への攻撃も辞さない」などと警告。緊張が続いています。

「イスラム国」が崩壊し、和平に向けて前進したかに見えた中東情勢ですが、新たな対立が次々と生まれ、その構図は、より一層複雑化しています。

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