手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2月4日放送)

「仮想通貨580億円が不正流出」

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改めて『仮想通貨』とはインターネット上にある 通貨の機能を持った電子データのことです。

世界中に1000種類以上あり、有名なビットコインはその一つで、今回ハッキングによって流出したのが『ネム』という別の仮想通貨です。

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ではどうやって盗まれたのか?
わかりやすく『仮想通貨を売買する取引所を金庫』と考えてみます。

通常インターネットから切り離して保管するはずの金庫が、常にインターネットに接続され、外部からアクセスできる状態でした。そして複数用意する事が推奨されている鍵が一つしかなく、ハッカーに鍵を盗まれ送金されたわけです。 会社側はセキュリティー対策が不十分だったことを認めています。

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では盗まれた仮想通貨はどこにあるのか?
実は仮想通貨ネムの取引は、匿名で誰が持っているかは分かりませんが、どこに送ったかはわかります。取引記録を共有するブロックチェーン鎖のようにつないでネムの動きを全て記録し、インターネット上で公開されています。それを踏まえて動きを見ると…

流出し始めたのは1月26日午前0時過ぎ。たった19分間で、被害のほぼ全額にあたる576億円相当が、ハッカーのものと見られるアドレスに移され、そこから別の8か所のアドレスに送金。その1つからは更に別のアドレスに送金されていました。更に4日後、別の9つのアドレスに送金。またその2日後にも別の4つのアドレスに送金されていました。

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こうした不可解な動きは、資金の移動が追跡されていないか確認したり、監視をかく乱させようとした可能性があります。

実はネムを扱う国際団体が、ネムの現金化などを防ぐため、流出した仮想通貨に目印をつけ、ネムの取引を事実上できなくしていると言います。

外部への流出額が「日本で過去最大」となったハッキング事件。ハッカーは組織なのか個人なのか、また現金化が目的なのかなど、詳しいことは分かっていません。

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そして金曜日、「コインチェック」本社に金融庁の立ち入り検査が入りました。 会社側はこれまでに、顧客およそ26万人に、およそ460億円を補償すると表明し、 費用は自己資金を充てるとしていますが、返金の時期や方法などは明らかになっていません。

今後、セキュリティー対策の強化や国の規制作りなど、仮想通貨の『信用』を高めるには、まだまだ課題があります。

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