手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(1月28日放送)

「草津白根山が噴火」

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今回改めて浮き彫りになった火山予知の難しさについて説明します。

日本には111の活火山があります。
このうち、噴火の可能性や社会的影響を踏まえ、火山活動を常時観測・監視しているのは50です。 この中には草津白根山も含まれていますが、どのように監視されていたかというと、こちら。

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草津白根山というのは、白根山や本白根山など複数の山の総称で、監視カメラや地震計など観測機器は、白根山の湯釜火口を取り囲むように設置されていました。

白根山は近年だと35年前の1983年に噴火した記録がありますが、今回、噴火した本白根山は、およそ3000年前に噴火があっただけで警戒されていませんでした。

また、こちらの白根山の観測に重点が置かれた理由の1つとして火口付近からガスが噴出していることがあります。 このガスはマグマだまりから発生したもので、もともとある経路を通って噴出していると考えられています。

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このため、こちらに対して噴火の警戒がなされていたのですが、観測を行っている東京工業大学の野上教授によれば、今回は高温のガスが直接上昇する、“新たな”経路ができ、水蒸気噴火につながった可能性があるというのです。

そして、このマグマだまりが、どこにあるのかを含めて本白根山の地下構造は、ほとんどわかっていません。

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火山の噴火は、一般的に、ガスの噴出や熱活動の高まり、山体の膨張など色々な兆候があってから起きるものだと考えられ、火山研究が進められてきました。

しかし、今回は、噴火の3分前に火山性微動を観測していたものの、これは、兆候というよりも、むしろ噴火の始まりとみられ、4年前に噴火した御嶽山の時のように、地震が増加するなどの兆候がまったくなく、噴火しました。 このため、野上教授は会見で「火山観測の哲学が覆された」と話していたのです。

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文部科学省によると現在、実際に火山の観測に携わる研究者は全国でおよそ80人と少なく、さらに、こうした専門家が高齢化し、若手が育っていないといいます。 火山大国の日本。改めて、火山との向き合い方が問われています。

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