手作りフリップ(1月21日放送)
「ビットコインが暴落」

今回大暴落をしたビットコインですが、去年1月におよそ12万円だったのが、12月にはおよそ217万円と、一時は20倍ほどに高騰しました。 今は最高値からみると100万円ほど価値が下がっています。

韓国や中国が仮想通貨の規制を強化する姿勢をみせていて、先行き不安が広がったことで売り優勢になったと見られています。
そもそもビットコインというのはどういうものなのでしょうか。 ビットコインは2009年に登場した仮想通貨の1つで、実体が無く、インターネット上で利用します。 日本ではビックカメラなどが導入していて、ビットコインで決済することができます。

通常の通貨とどう違うのでしょうか。
まず、通常の通貨は、中央銀行や国が発行・管理していますが…ビットコインには、その管理者がいません。
そのかわりに、「ブロックチェーン」と呼ばれる仕組でデータをチェーンのようにつなげて、誰もが閲覧できる状態にして、お互いを監視することで、偽造や不正取引を排除しているんです。

通常の通貨は、中央銀行が管理していることで、人々が信頼し、価値を維持していますが、ビットコインでは、このシステム自体が信頼されて、価値が与えられてきました。 また、管理者がいないので、決済や送金にかかる手数料を破格に安くできるメリットもあります。
通常の通貨では、ひとたび経済危機などが起こると、金融緩和で大量に紙幣が発行されて、インフレになる危険性があります。
一方、ビットコインは、発行上限が2100万コインと決まっていて、インフレが起こりにくい構造となっています。 こうした点から、革命的な「新しい通貨」として期待が高まり、どんどん広がりました。

しかし、価格変動などのリスクもあり、中国が規制に乗り出したほか、韓国も規制の構えを見せています。 さらにフランスやドイツが、3月に行われるG20=20か国・地域の財務大臣らによる会議で、規制案を提案する考えを表明しました。
日本では、去年、世界で初めて仮想通貨取引所に登録制を導入し、環境整備が進んでいます。ビットコインの取引のうち、「円」が一時5割を超える時もありましたが、現在はおよそ3割を占めています。

じつは、ビットコインのような仮想通貨は1000種類以上あり、第2、第3のビットコインを見つけようと仮想通貨に資金が流れ込んでいます。
仮想通貨は、通貨の革命となるのでしょうか、それとも単なる投機の対象にしかならないのでしょうか。