手作りフリップ(10月15日放送)
「6年ぶりの噴火“新燃岳”はまだ要警戒」

こちら噴火警戒レベルが3と入山規制が継続されている新燃岳。噴火を繰り返してきた活火山です。日本には111の活火山があり、こちら富士山などを含む『監視・観測が必要な火山』は50あります。

そして日本の火山は、北米プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレート・ユーラシアプレート、4つのプレートの動きが大きく関わっていて、プレートの境界と平行に火山帯が連なっています。
噴火の仕組みですが、断面を見ると陸側のプレートの下に海側のプレート沈み込み、沈み込んだプレートに含まれた水分が出て上昇、この時マントルの一部が融け、マグマとなります。

そのマグマはマグマ溜まりに蓄えられていきます。
基本的な噴火は3種類あり、マグマの熱が間接的に地下水に伝わった『水蒸気爆発』。
マグマと水が接触して起きる『マグマ水蒸気爆発』。マグマ自体が圧力を受けたり膨張したりして噴出する『マグマ噴火』。6年前の噴火はこのマグマ噴火です。
189年ぶりに始まったと見られており、9か月の間に爆発的噴火が13回も発生し、大きな被害を出しました。

実はこんな懸念もされています。今回噴火した新燃岳は加久藤(かくとう)カルデラの一部です。 カルデラとは、巨大噴火によって大量のマグマが噴出し、大きく陥没した地形を言います。 実はこうしたカルデラが南九州には多く集まっていて、南北を貫くように一列に並んでいます。
それぞれのカルデラにはマグマ溜まりがあって底でつながっていることから、もし6年前のような噴火をきっかけに、連続的な噴火に発展する可能性を指摘する声もあります。
現在の新燃岳ですが依然火山性微動が続いている状況です。今後も気象庁が出す情報に十分お気を付け下さい。