手作りフリップ(9月3日放送)
「北のミサイル通過で鳴ったJアラートとは?」

北朝鮮のミサイル発射 早朝のJアラートでこちらのスマートフォンのようにこのメールを受信された方もいたのではないでしょうか?
「ミサイル発射、ミサイル発射」と繰り返した上で、「頑丈な建物や地下に避難してください」と注意が呼びかけられています。

このJアラート、2007年から導入された全国瞬時警報システムのことで、国民保護などに関する、緊急事態の発生を、国から直接伝達するシステムです。今回のようなミサイル情報の他にも、津波警報や緊急地震速報など、合わせて25項目に関する情報が配信されます。

次に情報伝達の流れを、今回の発射に沿って、みてみましょう。
8月29日 5時58分、北朝鮮の順安からミサイルが発射され、6時2分に1回目のJアラートが鳴りました。そして6時14分、ミサイルの日本上空・通過を知らせる2回目のJアラートが鳴りました。
防災システム研究所所長・山村武彦さんによると、ミサイルはまず、アメリカの早期警戒衛星で発見。日本のレーダーシステムで追尾されたと、みられています。

その情報は、内閣官房から瞬時に、消防庁の送信システムに伝えられ、事前に作られた警戒を呼びかけるメッセージが、市町村や携帯電話会社に発信されるということです。
みなさんがお住まいの市や町などの自治体によって、屋外に設置している防災無線を通して、サイレンとともに呼びかけられる場合、みなさんの家にあるテレビやラジオから呼びかけられる場合、個人でお持ちのスマホや携帯電話のメールから伝えられる場合があります。

最近のスマホなど携帯電話ではその多くで受信できますが、メールはいわゆるエリアメールで、該当する地域の携帯電話だけに送られます。そのため、今回は北海道や東北地方などの方にのみ送られました。
今回Jアラートは12の道や県が対象でしたが、中には誤って「訓練」と書かれたメールが送信されたり、防災無線では連動して鳴るはずのサイレンが鳴らないなど、Jアラートを巡るトラブルは24の市町村で発生しました。
2回目のJアラートが鳴るまでには12分かかっていて、その間にもう少し情報提供があっても良かったのでは、との指摘もあり、まだ改善点もあるようです。
