手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(8月13日放送)

「さらに規制…日本のマグロ漁業」

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日本で一般的に食べられているマグロは"メバチ"や"キハダ"など5種類のマグロがありますが なかでも「本マグロ」と呼ばれ、お寿司の高級魚でもある「クロマグロ」が 今回、問題となったマグロです。

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マグロは海域ごとに5つの機関によって資源管理が行われていますが、日本の主要漁場である太平洋でクロマグロが激減しており、太平洋クロマグロは2014年に絶滅危惧種に指定されています。

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こうした状況からこの海域の資源管理を行う中西部太平洋マグロ類委員会は2015年から重さが30キロ未満の小型のクロマグロの規制を導入。 しかし、日本は今年6月までの期間で、この国際的な取り決めに夜制限を超え漁獲したため更に厳しい制限がかけられことになったのです。

漁業者からは『今のままの規制が続けば廃業する漁業者が出る』など反発意見が出ています。

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厳しい漁業環境の変化はクロマグロだけではありません。

日本全体の年間漁獲量ですが、過去一番、量が多かった1984年は、1150万トンを超えていましたが、実は30年間でおよそ70%も減少していて、現在では350万トンほどしかありません。

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主な要因は日本近海でとれる魚などの水産資源の減少です。
これに伴い、水産物の輸入量は1983年に比べ2倍近く(1.8倍)となっています。

また、かつて日本の漁獲量は世界一でしたが現在は8位。1位は急速に水揚げを増やした中国で世界全体の漁獲量のおよそ2割を占めるほどになっています。

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水産庁によると中国などの漁船によるサンマやサバの漁獲量が急増していて資源への影響が懸念されていて大衆魚のサンマやサバも国際的な資源管理の動きが始まっているのです。

水産資源の管理に詳しい東京海洋大学の勝川俊雄准教授は『まずは、国内資源の漁獲規制をきちんと行うこと。そうしないと国際会議の場で日本の発言に説得力を感じてもらえない』と指摘しています。

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日本の食文化を守るためにも魚の資源管理をどうするか。
国際協調も欠かない時代となりそうです。

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