手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(7月23日放送)

「この夏の異常気象、実は世界で…」

手作りフリップ

平年より2日早く梅雨明けした、関東甲信地方。
今年は雨が少ない「カラ梅雨」だった印象もありますが、梅雨明け前日の火曜日には、東京都内でヒョウが降るなど、ゲリラ豪雨となった地域もありました。

その他にも、甚大な被害をもたらした、「九州北部豪雨」や、北海道や東北で、観測史上1位となる大雨など、極端な天気が続いた、日本列島。暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合い、その結果、雨雲が発達したことが原因とみられています。

手作りフリップ

こうした異常気象、起こっているのは日本だけではありません。

■トルコのイスタンブールでは激しい雨の影響で洪水が発生。市内の地下鉄にも雨水が流れ込みました。

■カナダ西部では、乾燥による大規模な山火事が発生。
発生から、およそ2週間の今も消火には至っておらず、4万5千人が避難する事態となっています。

■南米・チリでは、10年ぶりとなる大雪に見舞われ、28万人以上に影響する大規模な停電が発生しました。

ほかにも、スペインでは記録的な猛暑となる一方で、中国南部では、4週連続で異常な低温を観測しました。これらは全て、今月起こった異常気象なんです。

こうした気象の背景にあるとされるのが「地球温暖化」ですが、その影響は、こんなところにも現れています。

手作りフリップ

アメリカ・アラスカ州のエアリク湾。
この写真は1920年代から40年代の夏に撮影されたものなんですが、現在、ここがどうなっているかというと・・・別の場所かと思うほど、雪や氷が溶け、緑が広がっています。

永久凍土に多く覆われている、アラスカ州。
永久凍土の中には、温室効果ガスの一種である二酸化炭素やメタンが大量に含まれているため、永久凍土が溶け、これらの物質が放出されて、温暖化が加速し、さらに溶ける、という悪循環が引き起こされているといいます。

手作りフリップ

また、温暖化は、こんな所にも影響を及ぼします。NASAなどの研究チームは、航空機の輸送能力にも影響がある、という論文を発表しました。気温の上昇で空気が膨張し、密度が下がると、離陸に必要な揚力=浮き上がる力が低下し、航空機が飛びにくくなるんだそうです。

すでに影響は出ていて、先月、気温が47度を超えた、アリゾナ州フェニックスの空港では、暑さに伴う揚力不足により、2日間で少なくとも50便が欠航となりました。

手作りフリップ

温暖化への世界的な対策は急務となっていますが、アメリカがパリ協定からの離脱を宣言するなど、その足並みは揃っているとは言いがたい状況です。

世界各地で相次ぐ、異常気象・・・。地球が発する"SOS"の声なのかもしれません。

»手作りフリップ 一覧

»HOME

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.