手作りフリップ（2月5日放送）
「ボルダリングとは？東京五輪目指して」
まずボルダリングという言葉の意味ですが英語では、このように書きます。この“boulder”（ボルダー）は河原などに転がる大きな岩を指す言葉でクライミングの中でも、この大岩を登ることをボルダリングといいます。
では、競技としてはどのようなものかというと、壁の高さは5ｍ。この人口の壁に設置されているホールドと呼ばれる突起を使い設定されたゴールを目指し登る競技です。
通常、決勝では形の違う4つの壁を制限時間内にいくつ登れたかを競います。壁は大会ごとに設定されるため毎回、形が違います。正面からだとわかりにくいのですが壁を横から見ると傾斜が90度以上のところや傾斜が緩やかなところでもホールドの形によって、難しさが違うのです。
ボルダリングは、他の選手が登っているところを見ることができません。一人ずつ順番に出てきて、各選手それぞれ、制限時間内にルート設定して登らなければなりません。壁を分析する頭脳も必要な競技です。
有望な若手が育ち、スポーツクライミングが東京オリンピックの追加競技にも決まっているため、金メダルも確実のように思えますが、東京オリンピックでは、ボルダリングだけで競われるわけではありません。他にリード、スピードと呼ばれる種目と合わせ、３つの総合成績で競われる予定です。
そして、実は、日本はこのスピードが苦手です。国別ランキングを見てみると、ボルダリングは1位、リードも4位と上位なのですがスピードは15位です。というのも、現在、スピードの練習施設は、国内に岐阜県の1か所にしかありません。
今後、東京と大阪に施設をつくり強化を図る予定ですが磨けば光りそうな原石の多いこの競技で、金メダルをつかみ取る選手は出てくるでしょうか。楽しみです。