130万部突破の大ベストセラーの映画化! 公開されるや否や大ヒットとなった史上最大級の戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』が地上波初放送!
その圧倒的なスケールゆえ、映画化実現まで8年の時間を要したという今作は、壮大なスケールで描かれる大規模な合戦や、圧倒的勢力の天下軍が仕掛ける驚天動地の“水攻め”戦術、そして両軍の愛すべきキャラクターたちが織りなす濃密な人間ドラマなど、見どころ満載。犬童一心×樋口真嗣のW監督が主演に野村萬斎を迎え、興奮と感動のスペクタクル・エンタテインメント超大作を生み出した!
天下統一目前の豊臣軍にケンカを売った男、成田長親。強くはないが人気だけはある男が立ち上がる時、仲間たちの想いが溢れ出す――。
あらすじ
写真
天下統一を目前に控えた豊臣秀吉(市村正親)は、最後の敵、北条勢を攻撃目標に定めていた。周囲を湖で囲まれ“浮き城”の異名を持つ“忍城”もそのひとつ。秀吉は圧倒的な力を世間に誇示すべく、わずかな兵力の忍城に対し2万の軍勢で落とすよう、寵愛の家臣・石田三成(上地雄輔)に命じる。
三成率いる天下軍の足音が迫る中、田んぼで農民や子どもたちと楽しそうにたわむれる侍・成田長親(野村萬斎)がいた。長親は城主・成田氏長(西村雅彦)の従弟でありながら、武将に求められる智も仁も勇もないが“人気”だけはある不思議な男で、領民からでさえ“でくのぼう”を意味する“のぼう様”の愛称で呼ばれ、慕われていた。
長親に密かに想いを寄せる城主の娘・甲斐姫(榮倉奈々)、長親の幼馴染で歴戦の強者・丹波(佐藤浩市)、丹波をライバル視する豪腕・豪傑の和泉(山口智充)、戦の経験はないが“軍略の天才”を自称する靭負(成宮寛貴)ら忍城の面々には、緊張が走る。しかし、長親は仲間たちを前に「北条家にも、関白にもつかず、皆で今までと同じように暮らせないかな~」と呑気なことを言って、周囲を唖然とさせるのだった。
そうこうするうち、凄まじい数の天下軍が忍城を包囲した。城主の氏長は「秀吉軍とは一戦も交えずに速やかに開城せよ」との言葉を残し、長親に城を任せて既に小田原城へ向かっていた。忍城の軍勢はたった500。2万の大軍相手に戦っても勝ち目のないことは、誰の目にも明らかなのだ。やむなく、開城を決意する長親たち。しかし、天下軍の威を借り、なめきった態度をとる長束正家(平岳大)と対面した長親は、思わぬ一言を発する。
「戦いまする」
長親の言葉に騒然となる忍城軍。だが、長親の強い決意に導かれるように武将たちも戦いに挑むことを決意し、さらには普段から長親を慕う百姓たちも立ち上がる。こうして、侍から農民までが一致団結しての、天下軍との無謀な戦いが始まった・・・!