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観劇コメント No.4(城田優さん、山崎育三郎さん)

2018.10.09

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★城田優さん
『メタルマクベス』自体は、僕はdisc1は観られなかったので、噂だけはさとしさんとかめぐ姉さんとかから色々聞いていたのですが、3つのdiscがある中で今回一番親交が深いと言ってもいいくらい、松也も櫻子も普段からすごく仲良くしているので、身内のすごく頑張っている姿が見られて何よりモチベーションになりました。同世代であれだけ動いていて、実際僕らに見えていない裏の動線を考えてみたり、そういうのを含めていつもと違う見方をしていましたね。色んな思いがあってちょっと感情の入った見方になってしまいましたけど、本当におもしろかったですね。初めて『メタルマクベス』を観たんですけど、物語もおもしろかったですし、今言った2人もそうですけど、浅利くんとかメインの周りのキャストもすごく良くて、いいなと思いました。
『髑髏城の七人』も観ているのですが、劇場機構の使い方が圧倒的に違うので、そこはやっぱり色々な可能性があるなと思いました。このシアターを120%効率的に、画期的におもしろく使える作品って何だろうねと思いながら、今日(山崎育三郎と)2人で話しながら来たんですけど、『メタルマクベス』っていうもともと既存であった作品にも関わらず、しっかりとこの円形の舞台でやる意味を感じて、すごいちゃんと描けていておもしろかったですね。『髑髏城〜』とは違い、同じ劇場で観てはいるものの作品によって全く変わるんだなと思いました。何よりあとは映像の効果が素晴らしいなと再び思いましたね。錯覚だったり、自分たちが移動しているのか舞台が動いているのかわからなくなるような仕掛けに関しては相変わらず素晴らしくて最先端をいっているなと思いますし、これはぜひたくさんの方に観ていただきたいですね。
まだ始まったばかりであと一か月弱あるということなので、自分たちの大切な仲間でもありますし、尊敬できる演技ものでもあります。今日観ていても尾上松也が演る意味だったり、ネタとして入っていたりするのですが歌舞伎の部分だったり、実際に歌舞伎役者だから出せる声だったり芝居がたくさん随所に詰まっているので、そういったところがおすすめです。櫻子も年齢としては若いけれど、狂気に陥る役どころまでしっかり演じられているところも素敵だなと思いましたし、みなさんの個性を何度でも足を運んでいただいて観ていただければと思います。


★山崎育三郎さん
今回360°の回転劇場(ステージアラウンド)に初めて訪れたのですが、始めから物語が止まらず流れていくのですごく作品に引き込まれていきました。大親友の松也が王になるという役どころが、彼自身役者としてずっとやってきて、色んな苦労の中「尾上松也」という役者としてのポジションを築き上げていった松也の生き方と重なる部分を感じました。全力投球で挑む松也の姿に心を打たれましたし、究極のエンターテインメントだと思いました。
目と耳だけでなく体で体感するという、体が思わず動いてしまうという感覚が初めてだったので、アトラクションのような感覚もありましたし、映像の効果で自分もその世界に参加しているような気分になったのがここの劇場ならではだったので、圧巻でした。
今まで数多くの作品に出演し、僕自身共演もして見てきているのですが、松也の全てが詰まっていました。歌舞伎以外でもドラマや映画、ミュージカルなど、色んなことをやってきた彼の全てが凝縮され、それが発揮されていました。友人としてもこの松也を絶対見てほしいなと思います。作品を支える他の役者さんも本当に素晴らしくて、松也ものびのびと演じているので、ぜひみなさんに松也を応援しに観に来ていただきたいです。