ブログ

撮影レポート 小栗旬 篇

2016.11.21

演劇ファンならずとも気になるニューストピックとなっているに違いない、2017年3月に豊洲にオープンする新劇場“IHIステージアラウンド東京”と、そのこけら落とし公演として準備進行中の劇団☆新感線『髑髏城の七人〜Season花〜』。この9月上旬には製作発表が行われ、ヴィジュアルイメージも解禁になったとはいえ開幕初日までにはまだ時間があるということもあって、いまだ謎の部分も多いこの公演。さらにワクワク度を高めていただきたく、少しでもヒントになるように、メインキャストのヴィジュアル撮影レポートを決行いたします! まずはやはり、主人公の<捨之介>を演じる小栗旬さんの撮影現場の模様からスタートしましょう。今回の宣伝ヴィジュアルを担当するアートディレクターは河野真一さん、カメラマンは野波浩さん。衣裳やヘアメイクなども含めて、劇団☆新感線の公演ではおなじみのスタッフが勢揃いで、こだわりの撮影に臨みます。

picture

白地に薄墨色で模様が入った着物姿でスタジオに登場した小栗さんの姿に、早速スタッフから「おぉ〜、色っぽい!」「カッコイイ!!」と声がかかります。着物の前面の裾部分には刀が刺さった髑髏が描かれていて、襟元や裾、袖からチラリと見える赤が効いています。アイメイクもとても印象的。妖艶な雰囲気がにじみ出ている、ニューバージョンの捨之介の誕生です。

picture

黒バックのバストショットから、いよいよ撮影開始。野波さんから「シャープな雰囲気と色っぽい表情と、両方行こう!」、河野さんからは「刀をかついでみたほうがかっこいいな!」とリクエストされた小栗さん。シャッター音が響く中、さまざまな仕草を加えてポーズと表情を変化させていきます。さらに、大きな扇風機やブロワーを使って風で髪の毛や着物の裾を翻させつつ、刀を構えてシリアスな目線を送ったり、大きく口を開けて叫ぶ表情を作ったり。

picture

背景をチェンジさせて白バックにすると、今度はアクション監督としても参加している川原正嗣さんが加わって、刀の構え方を指導。身体を低くしながら、絶妙な角度で美しく見える姿勢になったところでピタッと止まり、刀を構える小栗さん。モニターをチェックしていたスタッフからは「立ち姿が前よりもグッときれいになった気がする」との声も聞かれ、なかなかの迫力です。

picture

picture

次に、河野さんが「ブレてもいいので動きのある写真にしたい」と注文。「目の前に蘭兵衛がいるつもりで、カメラを気にせず刀を振ってみてくれるかな」と言われた小栗さんは、引き続き川原さんのアドバイスを受けつつ、その場で大胆に刀を振り始めます。捨之介と言えば赤いふんどしがトレードマークみたいなところもありますが、もちろん今回も健在。こういった動きのあるポーズの時には、足をがばっと開いたりするたびに見えることになるため、ここでふんどしの丈も微調整。ちょうどいい位置でチラッと見えるように、衣裳スタッフの気配りが光ります。

picture

 他にも全身を撮ったり、アップを撮ったり、捨之介ならではの小道具を使ったショットを撮ったりと、時間をかけてさまざまなパターンをおさえていきます。そして後半はブロワーの風だけでなく、特殊効果のスタッフが操るスモークも駆使しつつ、まるで舞台上の一場面のような雰囲気で撮影は続くのでした。

picture

撮影の合間に小栗さんに、今回の撮影の感想や公演への想いなどを伺ってみました。

——劇団☆新感線には6年ぶりの参加となりますが、出演が決まってまずどう思われましたか。
 お話をいただいたのはだいぶ前だったんですが、自分的には『髑髏城の七人』という作品に対しては前回の時から思うことがいろいろとあって。それもあって、また同じ役ができるというのは本当に光栄だなと思いました。

——ちょっとリベンジ的な気持ちもあると?
 そうですね、取り返したいものがいくつかあるので。

——取り返せそうだという手応えみたいなものは。
 今、多少の自信はあります。だけどなにしろこの『髑髏城の七人』という作品は何度も再構築されながら歴史を刻んできている、劇団☆新感線の代表作ですからね。正直なところ「お客さんで観たかったなあー」って思うところもあったりするんですが、今回は自分がやったあとにいろいろなチームがやっていくから、それが観られるというのは楽しみです。

——今回の“花”バージョンは、前回の2011年版ともだいぶ雰囲気が変わりそうですね。
 だいたい、舞台が四面というか、ぐるっと360度使えるわけなのでいろいろなことができそうですし。だからきっと観る側のお客さんたちはすごく楽しんでもらえるんだろうなと思いますけど、やる僕らからすると現時点では未知数です(笑)。真ん中がステージでお客さんが取り囲む円形劇場というのはありましたけど、今回はお客さんが真ん中にいるわけなので。最初にこの劇場のことを聞いた時は、本当にびっくりしました。

——今回はキャストもガラッと変わりますが、やはり前々から新感線の舞台で共演したいとおっしゃられていた古田(新太)さんといよいよここで共演できることも大きいですか。
 はい。とっても嬉しいですし、やっぱり心強いですよ、古田さんがいてくれるのは。結局、前回の時は古田さんとか(橋本)じゅんさんといった、ある種の“ミスター新感線”みたいな方とはご一緒できていなかったのでね。

——改めて、いのうえさんの演出の面白さ、魅力とは。
 いやとにかく、いのうえさんという人の生き方を見ているだけで、ついていかない理由がないというか。暇があれば映画と演劇を観に行っていて、舞台をつくるということに人生を捧げている人ですから。きっとこの新しい劇場はいのうえさんにとって、とてつもなく楽しくて仕方がないような場所になるんじゃないかな。僕らはその想いに応えられるように努力するしかないですね。

——いのうえさんによると、捨之介と蘭兵衛と天魔王3人の関係性をもっと濃く深く描くとの話でしたが。今回の蘭兵衛が山本さん、天魔王が成河さんになります。おふたりと共演することに関してはいかがでしょうか。
 いやあ、楽しみです。全然違うラインという感じもするけど、どっちも“演劇モンスター”みたいな人たちですから(笑)。そういう人たちに混ざって一緒にやらせてもらえると、確実に相乗効果で自分も良くなれるだろうし。ともかく今回は、日本のお客さんたちがこれまで観たことのない世界をお見せできるはずです。ドキドキワクワクできる数時間をみなさんに提供できると思いますので、ぜひ楽しみにしておいてください。