見どころ

大阪初の同一ジムから同時に2人の世界チャンピオンが、昨年大晦日に誕生した。
日本最速7戦目で世界タイトル獲得、そして日本最速11戦目での2階級制覇を果たした井岡一翔と、井岡の同級生で同門、そして井岡と同じく無敗で世界の頂点に立った宮崎亮。
友情とライバル心で強く結ばれた2人の世界チャンピオンが、5/8試練の初防衛戦に挑む!

昨年の大晦日、亀田興毅と井岡弘樹の持っていたプロ22戦目での2階級制覇の日本最速記録を大幅に上回る、11戦目で2階級制覇を果たした井岡一翔。
前暫定チャンピオンで、井岡の倍以上の29戦をこなしながらも、わずか1敗しかしていなかったメキシコのホセ・ロドリゲスを相手に、1R早くもダウンを奪い2年連続大晦日1RKO勝利かと思わせた。しかし、その後は慌てて倒しには行かずに、落ち着いたボクシングで相手を次第に追い詰めていき、最後はしっかりと6RKO勝利を収めた。
磐石の戦いで2階級制覇チャンピオンとなった井岡一翔が5/8にライトフライ級初防衛戦で迎え撃つのは、タイの名門ゴーキャットジムからの刺客、ヴィサヌ・ゴーキャットジム。ヴィサヌ・ゴーキャットジムは29歳ながらも既に53戦経験しているベテランで、2008年から5年間以上にわたり世界ランキング上位に居続ける強豪。そんなベテランの猛者に対して、適正階級に戻った井岡一翔が、大晦日に続いてKO勝利を飾ることが出来るのか?!

そして、井岡の高校時代の同級生で、井岡と同じくアマチュア時代の輝かしいタイトルを引っ提げて井岡より早くプロデビューし、さらには日本&東洋とタイトルを獲得しながら、満を持して昨年大晦日に世界初挑戦で見事世界チャンピオンとなった宮崎亮。
昨年の大晦日、それまでから1階級下のミニマム級で世界初挑戦のチャンスを掴んだ宮崎亮は、 “ターミネーター”の異名を持つタフネスファイター元世界チャンピオンのポンサワンに対し、今までのファイトスタイルからは様相を変え、フットワークを駆使した戦いでポンサワンを幻惑。 要所では打ち合いに応じながらもポイントを重ね見事に判定勝ち。
大阪のジムとしては初めて、同時に2人の世界チャンピオン誕生という快挙の一翼を担った。
そんな宮崎の初防衛戦の相手は、メキシコの若武者カルロス・ベラルデ!
中南米でWBAのローカルタイトルを重ねて、22歳ながらも中南米の強豪を相手に26戦をこなしている選手である。ミニマム級での苦しい減量を乗り越え、今度は宮崎も打ち合いで臨むのか?!
“日本最速2階級制覇王者”井岡一翔と“浪速の番長”宮崎亮のW世界初防衛戦。
井岡と宮崎は、同門&同級生という固い“絆”で、試練の初防衛戦を乗り越える事が出来るのか?!