見どころ

WBA世界バンタム級王者・亀田興毅。
この男にとって2011年は充実した一年だった。
日本人初となる3階級制覇王者として臨んだシーズンで、
3度の王座防衛に成功。
そのうち2試合でKO勝ちを収めるなど、
文句のつけようの無い結果を残してみせた。

そして迎えた2012年。
興毅はボクサーとしてだけでなく、
ひとりの男として人生最大の転機を迎えた・・・。
それは12年連れ添った中学の同級生との結婚。
さらに、二人の間には新しい命も授かった。
「内容の悪い試合をしてしまったら、結婚して駄目になったと言われてしまう。 家族の為にも絶対に良い試合をして、最高の勝ち方をしなければいけない。」

守るべきものを得たことで生まれた重圧と戦いながら臨む、
自身4度目の防衛戦。

相手は、
WBA世界バンタム級11位ノルディー・マナカネ(インドネシア)。
去年の5月から、
世界挑戦の資格を持つランキング15位以内に入り続けている強豪で、
現在7連続KO勝利中と絶好調。
ようやく手にした世界挑戦のチャンスだけに、
この試合にかける意気込みは相当なものがある。
ここまでプロ35戦とキャリアも充分で、
興毅にとっては決して楽な相手ではない。

だが、興毅自身も「ここからが新たなスタート」と位置づける今回の試合で、この程度の相手に苦戦するわけにはいかない。
守るべき家族を得て、初めての試合となる今回の一戦。
三階級制覇という夢を達成した今、これからは一人のボクサーとしてだけではなく、夫として、父親として、家族を守る為に、栄光のチャンピオンロードを突き進む。

浪速の闘拳・亀田興毅の第二章は、4月4日、ここから始まる。

そしてこの日はもう1試合、WBA世界スーパーフライ級王座統一戦。
現在WBAスーパーフライ級には正規王者が2人君臨している。
昨年8月に3度目の世界挑戦で悲願の世界チャンピオンに輝くも、
右眼窩底骨折で長期離脱を余儀なくされ休養王者となってしまった清水智信(金子)。
そして、清水が休養王者となったことで、
暫定王者から正規王者へと格上げされた
テーパリット・ゴーキャットジム(タイ )。
この両王者が王座統一戦で真の世界チャンピオンの座を争う!

試合に向け清水は『どっちが本物のチャンピオンかを証明したい』と闘志を燃やす。 すでに怪我は完治し、持ち前のスピードや試合勘を取り戻すためスパーリングなど実戦練習を行っている。

対するテーパリット・ゴーキャットジムは、 昨年12月に亀田大毅(亀田)との壮絶な打ち合いを制し、 初防衛に成功。右の強打と手数の多さを武器に多彩なコンビネーションを持ち合わせた強敵。 この相手に清水はいかなるボクシングをみせてくれるのか!? 王者のプライドを賭けた頂上決戦! 真の王者はどっちだ!?