見どころ

2009年11月29日、WBC世界フライ級タイトルマッチ内藤大助対亀田興毅。「運命」といわれた両者のこの戦いは日本中の関心を集め、TV視聴率43.1%と2009年度の年間最高視聴率を記録し、日本ボクシング界はもちろんのこと、国民の心に残る伝説の一戦となった。

そして、2010年9月。また一つ伝説が生まれようとしている。

亀田大毅

今年の2月に、当時WBC世界フライ級王者であった兄・興毅と共に、日本ボクシング史上初となる兄弟同時世界王者に輝いた、WBA世界フライ級チャンピオン「浪速の弁慶」亀田大毅(かめだ だいき)。
その初防衛戦の相手は、同じフライ級で4度の防衛を果たした元WBA世界フライ級チャンピオン「THE BURNING FIST〜燃える拳〜」坂田健史(さかた たけふみ)。

実はこの二人、2007年に坂田が世界チャンピオンになった際、大毅との世界タイトルマッチが噂されていた。しかしその当時、大毅は協栄ジムに所属していたため(現在は亀田ジム)坂田とのタイトルマッチは実現せず、結果的に大毅は、当時のWBC世界フライ級チャンピオン内藤大助に挑戦。両者の対決は幻に終わっていた。

坂田健史

2008年の大晦日。坂田が5度目の防衛戦で、タイのデンカオセーンに2RKO負けを喫し、およそ1年10ヶ月に渡り守り続けてきた王座から陥落すると、大毅はそのデンカオセーンから、今年の2月にベルトを奪取し悲願の世界王座に就いた。

「ベルトは絶対に渡さない。」強い気持ちで初防衛戦に臨む大毅。
「ベルトは絶対に取り返す。」と並々なら決意で挑む坂田。

直接の対決はおろかスパーリングでも手を合わせたことのない両者。当初は平行線を描いていたはずの互いのボクシングロードが複雑に絡み合い、ついに交わる時が来た。

現世界王者と元世界王者、新時代の覇者と老練な勇者
この二人が世界タイトルマッチで戦うことは偶然ではなく必然だったのか!激闘必至のこの一戦。
世界の頂点を知る者同士の戦い、伝説誕生の瞬間を見逃すな!!