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毎週金曜よる10時

インタビュー

Vol.08 前田吟 (町村宗助 役)

最初に台本を読んだときの印象

すごく熱くて、最近のドラマにない “社会派” という印象を受けました。世間に対する主張があるなぁと、感動して読ませて頂きました。昔は社会派と呼ばれる作品が数多くありましたけど、改めてこういう作品は大事だなと思いましたね。コメディタッチのドラマや、バラエティ番組ももちろん大事ですが、平行して 『スマイル』 のような世の中に問題を定義していく番組も必要ですよね。難しい事や、ややこしい事って避けて通りたいという思いは誰にでもあると思いますが、この番組を見ている松本くんや結衣ちゃんの事が好きな若い子たちが、いじめは良くないと思ったりすると思いますし、何かを考える一つのきっかけになる番組って珍しいですし、素晴らしいと思いました。

町村宗助を演じてみて

1話を読んだ時、すんなり役が入ってくるかと思っていましたが、最後の最後まで苦しみました。難しい台詞や言いにくい台詞というのは、役が言ってくれるものなんです。前田吟が努力して、前田吟が言いやすい台詞にしてしまうのではなく、町村宗助が言ってくれるようになるものなんですが、そういう意味では難しい役どころでした。このドラマも基本的にはホームドラマだと思ってるんですけど、僕が今までやってきた 『男はつらいよ』 や 『渡る世間は鬼ばかり』 などのようなホームドラマとは違って、保護司をやりながらの和菓子職人という役どころは難しかったですね。実際に保護監察をしている場面があるわけではなく、お赤飯を作ったり、おはぎを作ったりという和やかな雰囲気の中で、いかに宗助さんの人間性を出していくかという部分で苦労しましたけど、やりがいのある役でしたね。役者をやっていて良かったと思えるような役を頂き、感謝しています。 (  )

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