TBS『古代アンデス大発掘“地底のメッセージ”黄金国家シカンと格闘した30年』

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古代アンデス大発掘“地底のメッセージ”黄金国家シカンと格闘した30年

2009年7月26日(日)ひる2:00から

▼出演者

ナビゲーター:
関口宏

▼スタッフ

プロデューサー:
谷上栄一
西野哲史

ディレクター:
神保泰歩
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みどころ

 古代アンデス史を塗り替えたひとりの日本人考古学者がいる。

 アメリカ・南イリノイ大学教授の島田泉。彼は、1991年、北部ペルーで南米大陸最大の黄金墳墓(ロロ神殿東の墓)を発見、黄金国家「シカン」の存在を立証した。1995年に西の墓、2006年に西スロープ脇の墓を相次いで発掘。アンデス考古学では前例のない学際的な研究を行い、歴史の闇に消えていたシカン(西暦950年〜1100年)のさまざまな姿を今によみがえらせた。そして、2008年、ついにロロ神殿本体の中央部という未曾有の発掘に挑んだ。シカンとの格闘30年。壮絶でスリリングな謎解きの果てに島田が見たものとは…。

 世界的スクープになるとも知らず、TBSカメラが空前の20年密着。そこには、大量の黄金と不可解な謎、そして、ドラマが詰まっていた…

内容

○ロロ神殿東の墓発掘(1991年〜92年)
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 南米大陸最大の黄金墳墓を発見。幻の黄金国家「シカン」の存在を立証した。夥しい数の黄金装飾品。副葬品の総量は実に1.2トンに及ぶ。何よりも不思議だったのは、豪華な黄金仮面を被り、巨大な黄金手袋をつけた墓の主人の姿だった。首が切られた上に、なんと逆さに埋葬した・・・・。

○ロロ神殿西の墓発掘(1995年〜96年)
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 東の墓と対称の位置にある墓を発掘。現れたのは複雑な二重墓室の巨大墳墓だった。またしても巨大な黄金手袋をつけ、黄金の仮面を被った墓の主人。後の歯の遺伝分析から、東の墓と西の墓の主人は叔父と甥の関係と判明した。後のDNA分析で2つのグループに分かれることが明らかになった。

○ロロ神殿西スロープ脇の墓発掘(2006年)
 地下水位の上昇で10年間出来なかった大規模発掘を再開。東の墓も西の墓も、実は一部盗掘者によって荒らされていたが、初めての未盗掘の墓地を発見。墓の主人は銀の仮面を被った女性だった。金や銀の装飾品が出土。周囲には女性の生け贄が多数埋葬されていた。


■そして挑んだ未曾有の神殿中央部発掘
 王の墓は神殿本体に眠るのではないか?そもそも神殿とは何なのか?シカン研究の集大成として、島田は2008年、あまたの盗掘者も手を全く出せなかったロロ神殿本体の中央部という、未曾有の大発掘に挑んだ。


○ロロ神殿本体中央部発掘(2008年)
 神殿内部から掘り下げて、神殿本体の中央部に迫る発掘。神殿の破壊に繋がらないように狭い範囲で掘り進むため、崩落の危険と隣り合わせ。生命の危険を感じながら島田は掘り進んだ。息詰まる発掘。そして、神殿の中央部から現れた不思議な構造とは?

○ロロ神殿周辺部発掘(2008年)
 神殿本体中央部発掘と平行して、神殿周辺の6箇所を発掘。そのうちの3箇所で、多数の黄金装飾品を伴う貴族の墓を発見。黄金の仮面も出土したが、墓の構造や副葬品はこれまでにないものだった。

 死を覚悟した発掘中の生き埋め。「黄金を盗みに来た日本人」という中傷記事騒動…。夢と苦難と執念。ひとりの学者のスケールの大きな挑戦を、テレビ史上例のない超長期密着ドキュメンタリーで綴る。