
「しあわせ」かな。僕らが子供の頃って五感をすべて使って想像力を働かせていたでしょう?夜道の闇に「もしかしたらお化けが出るんじゃないか」とか、考えをめぐらせちゃったりして。いろいろなものが手に入るようになって、それでなくしてしまったものって多いと思う。今の子供達って妙に現実的だったりするでしょう?そういうのって、不幸だなって思うんだよね。だから『少年』という言葉からは、自分たちが少年として過した時代、しあわせだったその時代を思い起こすね。
でも、少年時代には「大人になったら、お金があってなんでもできる、早く大人になりたい」って、そう思っていたんだよね。今となってはどんなにあの頃に戻りたいと求めても、どんなにお金を積んでももう少年時代は手に入らない。それが「しあわせ」という手に入りそうで入らないものと重なるのかな?

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