ほどなくここでの撮影ノルマをこなすと、2つ先の鳩ヶ谷駅へと移動です。この駅には引込み線があり、始発の電車があるんですね。その電車を利用して、法くんほか山田智美を演じた京野ことみさん、鶴田真澄を演じた岩佐真悠子さんらが下車〜痴漢騒ぎをするというシーンが撮影されました。この日は通常営業の運行ダイヤに合わせての撮影ですから、限られたチャンスを逃さないよう撮影しないとダメなんですね。電車を使った撮影では、地方ロケなどで時には臨時列車を準備する場合もありますが、大体の場合は通常ダイヤに合わせてスケジュールが組まれるんです。
と、豆知識をはさみつつ話題をロケに戻しますと、細かな段取りを確認してから、鳩ヶ谷駅で終点となる電車に、稲垣さんほか出演者&エキストラのみなさんが乗り込みます。電車が引込み線へ入り、鳩ヶ谷発の時間まで10分ほど時間調整。その間に車内へと乗り込んだ出演者が、窓越しに満員電車に見えるよう陣形を整えます。ホームではその電車が到着して、法くんたちが降りてくるところをカメラで狙っているわけですね。電車がホームへと滑り込む手前で、「よーい、スタート!」のコールが。ドアが開いて、稲垣さんたちが降りてきたところで「カット!」。