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人生最高レストラン

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放送内容(2022年1月15日 #239)

ごちそう様 春風亭昇太さん

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ゲストは、春風亭昇太さん。落語芸術協会会長、国民的番組「笑点」6代目司会など、落語界で確固たる地位を築きながら、俳優としても活躍。今や大御所なのに、親しみやすく愛されキャラの昇太さんが、意外な素顔をのぞかせながら、おいしいものと共に自らの落語人生を語った。

■お品書き

東京・浅草「落語家になったことを実感した!絶品鍋」
東京・浅草、浅草寺と寛永寺の間に位置する「どぜう飯田屋」。創業は150年前の江戸時代末期の慶應年間、1902(明治35)年から“どじょう料理専門店”として営業し、今年で120年目。そんな下町情緒の残る老舗「どぜう飯田屋」に昇太さんは前座時代、先輩に連れて行ってもらい、初めてどじょう料理を食べたそう。昔から、「どじょう1匹、うなぎ1匹」と言われるほど、うなぎに負けない栄養価があり、しかも安くて高タンパク低脂肪の食材として庶民に親しまれてきた“どじょう料理”。伝統の味を大切にするため、「どぜう飯田屋」では今も厳選した天然物を生きたまま仕入れ、店裏の井戸水で管理。泥をすっかり吐かせ、調理直前に捌くので新鮮で、どじょう本来の味を楽しめるという。

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昇太さんイチオシは、捌かずに丸々煮込んだ「どぜう鍋」(通称「まる」)。生きたままお酒に浸けて蓋をし酔わすことで、身を柔らかくして殺菌。おとなしくなったら、専用の鉄鍋に並べ、創業当時から代々受け継がれる一子相伝の甘辛い割り下を注ぎ入れて炭火で煮込み、グツグツじっくり火を通す。独自の調理法で骨が柔らかくなるまで煮込み、骨の感触を僅かに残すことで心地よい歯ごたえがたまらない、繊細かつ奥深い味わいになるという。割り下がひと煮立ちしたら、どじょうをひっくり返し、最後に刻みネギを投入。一箱すべてこんもりとのせるのがオススメ。そして、お好みで山椒、七味とうがらしをかけると風味が変わり、より一層おいしくいただける。なお、どじょう丸々はちょっと…という方には、「ほねぬき鍋」(通称「ぬき」)がオススメ。頭を取って開きにして小骨などを処理し煮込むので、初めての人でも食べやすいという。

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『江戸の下町の世界にいて、「どぜう鍋」を食べている自分がいる。落語家になったんだなぁ』と、感慨深く振り返った昇太さんにとって、まさに落語人生の“原点の味”。

*店舗情報:「どぜう飯田屋」東京都台東区西浅草3-3-2

東京・下北沢「俳優仲間と味わう!天ぷら」
東京・下北沢、本多劇場など多くの劇場が密集するエリアにある居酒屋「和みや晃月」。若者の街・下北沢にあって、ちょっと大人の雰囲気のあるこのお店に、演劇好きの昇太さんは俳優仲間とよく行くそう。中でも、15年来の友人である六角精児さんとは、俳優として一緒に舞台に立ったり、バンド活動をやったりと大の仲良しで、このお店でよくお酒を酌み交わしているという。

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昇太さんオススメは、北海道えりも産の白子を使った「白子の天ぷら」。天つゆで食べるのは邪道で、藻塩でチョビチョビ大事にいただくのが、昇太さん流の味わい方。お酒好きの昇太さんにとって、最高のおつまみの一つだという。

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*店舗情報:「和みや晃月」 東京都世田谷区北沢2-9-2 辻ビルB1F

東京・下北沢「落語人生を支えた!コロッケそば」(※人生最高の一品)
春風亭昇太さんの“人生最高の一品”は、落語人生を支えてくれた「コロッケそば」。それは、修業に励んでいた前座時代、都心まで小田急線で通っていた昇太さんが下北沢駅の立ち食いそば店で、ほぼ毎日のように食べていた一品。修業の身で全く稼ぎもなく、缶詰と立ち食いそばで毎日生きていた…という昇太さん。お金がないため、普段は食べたいものを注文できず、「かけそば」しか食べられなかったが、少し余裕がある時に奮発して食べたのが「コロッケそば」だった。カレー味の小さなコロッケが2個付いていたので、それを1個ずつ大事に味わいながら食べた…修業時代の“思い出の味”。それは、大御所になった今も、昇太さんにとって決して忘れることのない、“人生で最高においしかった”舌の記憶である。

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※店舗は現存していません。

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