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人生最高レストラン

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放送内容(2021年10月16日 #227)

ごちそう様 中村勘九郎さん

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ゲストは、中村勘九郎さん。“稀代の名優”と呼ばれた父・十八代目中村勘三郎さんが亡くなって9年…亡き父の精神を受け継ぎ、名門中村屋を率いる勘九郎さん。2019年にはNHK大河ドラマ「いだてん」の主役を演じるなど多方面で活躍。次代を担う人気歌舞伎俳優が“アイドル好き”という意外な素顔をのぞかせながら、おいしいものと共に自らの歌舞伎俳優人生を語った。

■お品書き

東京・自由が丘「3度目の奇跡…幻のタタキ」
勘九郎さんが子どもの頃から、父・勘三郎さんに連れて行ってもらっていた思い出のお店がある。それが、六本木にあったレストラン「和田門」。そこで衝撃を受けた「牛タタキ」をいつも楽しみにしていた勘九郎さんだったが、2000年に閉店してしまう。そこで、勘九郎さんは歌舞伎公演で福岡・博多へ行った際、その味を求めて「和田門」の本店へ。久しぶりの「牛タタキ」を思う存分堪能したそう。以来、福岡へ行くのを楽しみしていた勘九郎さんだったが、今度は本店が2020年に閉店してしまう。『あの味はもう食べることができない…』と、いよいよ諦めていた勘九郎さんに思わぬ吉報が舞い込む。中村屋の歌舞伎公演で立三味線を務める杵屋五吉郎さんの息子さんが『以前、六本木の和田門で働いていたシェフ”のお店で働いている』というのだった。それを聞いた勘九郎さんは、早速お店へ。訪ねたのは、東京・自由が丘にある「レストラン フォレスト」。ここで勘九郎さんは、「牛タタキ」と奇跡的に再会を果たす。

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六本木の「和田門」で料理長まで務めたシェフ草場健治さんが作るのは、当時の味を再現した「五島牛の牛タタキ」。希少な長崎・五島牛のイチボ肉を使ったタタキの上には、たっぷりのネギ。まったく肉が見えない様は、まさに勘九郎さんが恋焦がれていた「和田門」の「牛タタキ」そのもの。玉ねぎと大根おろしの入った醤油ベースのソースにつけて食べた時、勘九郎さんはこの上なく感動したという。

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「レストラン フォレスト」では、ステーキの名店として知られていた「和田門」に負けない極上ステーキが味わえる。「五島牛の備長炭炭火焼ステーキ シャトーブリアン」は、希少な五島牛のシャトーブリアンを堪能できる贅沢な一品。

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*店舗情報:「レストラン フォレスト」東京都目黒区自由が丘1-16-13

東京・神楽坂「恐怖と楽しさが入り交じる…焼き鳥」
亡き父・十八代目中村勘三郎さんとの思い出のお店をもう一軒。それは、東京・神楽坂にある「文ちゃん」。焼き鳥道を邁進する大将・近藤文男さんこだわりの焼き鳥をいただける名店。

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築地にある明治35年創業の老舗「宮川食鳥鶏卵」から仕入れた最高級の鶏肉を使い、大将が丁寧に焼き上げた串は絶品中の絶品。味付けは、素材のおいしさを追求した塩のみ。

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幼い頃から、弟の2代目中村七之助さんと共に歌舞伎の舞台に立っていた勘九郎さん。稽古や公演が終わると、父・勘三郎さんに「文ちゃん」に連れて行ってもらっていたという。しかし、その思い出は…父からの厳しいダメ出しばかり。お酒が入ると90%芝居の話しかしなかったという勘三郎さんに怒られたことしか記憶になく、焼き鳥を食べた後、よく自宅へ戻って稽古をしたそう。それで、勘九郎さんは一時期、“文ちゃん恐怖症”になったとか。カウンターで厳しいダメ出しを受ける勘九郎さんと七之助さんに、大将がこっそり出してくれた料理がある。それが、「謎のご飯」。見た目はただの白いご飯だけど、中にタレ味のつくねが隠されているから「謎のご飯」と命名されたそうで、子どもの頃の勘九郎さんはそれを食べるのが楽しみで仕方なかったそう。

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勘九郎さんと七之助さんだけの特別メニューだった「謎のご飯」は、今や常連客に知られてしまったので、「謎じゃないご飯」として出されている。ちなみに現在は、勘九郎さんは息子の三代目中村勘太郎くん、二代目中村長三郎くんを連れて「文ちゃん」によく行くそうで、二人とも、「文ちゃん」が大のお気に入りだという。

*店舗情報:「文ちゃん」東京都新宿区神楽坂3-6 高橋ビル2 B1F

ギリシャ・サントリーニ島「新婚旅行で出会った!ギリシャ料理」(※人生最高の一品)
中村勘九郎さんの“人生最高の一品”は、新婚旅行で出会った「ムサカ」。それは、2009年に結婚した妻・前田愛さんと行った新婚旅行先のギリシャで食べた二人の思い出の味。新婚旅行でまず行ったのが南アフリカ。そこで思う存分サファリを楽しみ、次に向かったのがギリシャのリゾート地、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島。しかし、憧れの島へ行ったところ、なんとオフシーズン。人もほとんどおらず、出会うのは野良犬ばかり…またご飯を食べようにもお店もほぼ開いてなかった。そんな中、唯一1軒開いていたのがレストラン「ママズハウス」。そこで食べた「ムサカ」の味が、勘九郎さんには忘れられないという。「ムサカ」とは、ギリシャの家庭料理。ナスやじゃがいも、ミートソースに、たっぷりのべシャメルソースを重ね焼きにしたラザニアのようなもの。

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散々な新婚旅行になったにも関わらず、愚痴一つ言わず、その状況を楽しんでくれたという妻の前田愛さんと食べた「ムサカ」は、勘九郎さん夫婦の愛が深まった“人生最高の一品”であった。

*店舗情報:「ママズハウス」ギリシャ共和国サントリーニ島

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