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人生最高レストラン

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放送内容(2021年4月17日 #203)

ごちそう様 向井理さん

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ゲストは、向井理さん。高校までサッカーに熱中し、大学では遺伝子工学を専攻、卒業後はバーテンダーとして働いていた向井さん。デビュー後は、オーディションも落ちてばかりで仕事もなく苦労した時期はあったものの、爽やかなイケメン俳優として人気者に。ところが、そのクールで落ち着いたイメージとは異なり、実はアツい男で、さらには食のこだわりが強い超グルメという意外な素顔が明らかに!スタジオ出演者が全員悶絶するほど、おいしい話を披露しながら、俳優人生を振り返った。

■お品書き

北海道・札幌「第二の青春を味わった!ジンギスカン」
向井さんが初めてちゃんとしたセリフのある役で出演した映画「ガチ☆ボーイ」。その撮影で2ヵ月間過ごした北海道札幌市に思い出のお店がある。アパートで共同生活した出演者やスタッフと週1回のペースで通っていたという「塩成吉思(しおジンギス)汗(カン)『八仙』大通」。

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タレでごまかさず、肉の味を生かして勝負する「塩ジンギスカン」は、オーストラリア産ラム肉の最上級肩ロースを使用。こだわりの塩をベースにした5種類の調味料で味付けし、鉄板ではなく網で焼くことでお肉をさっぱりと食べられる。

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この絶品「塩ジンギスカン」以上に、向井さんが度肝を抜かれた料理がある。それが、「牛トロライス」。冷凍した牛カルビをフレーク状にしたものをアツアツご飯にたっぷりふりかけ、醤油を加えてかき混ぜていただく。お腹が一杯でも、シメにペロリと食べられ、毎回おかわりしてしまうという一品。

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寝ている時間以外はずっと一緒に過ごし、一つの作品を共に作り上げたことで、ものづくりの楽しさを初めて知った向井さん。当時、仲間たちと一緒に食べた「塩ジンギスカン」と「牛トロライス」は、まさに忘れることのない“第二の青春”の味である。

*店舗情報:「塩成吉思汗『八仙』大通」北海道札幌市中央区南1条西14-1-236

東京・四谷「主演としての責任感が生まれた!お寿司」
一番好きな食べ物はお寿司という向井さんが、数ある中でも『次元が違う』と感銘を受けたお店がある。東京・四谷の「すし匠」。大将の中澤圭二さんは、日本を代表する江戸前寿司職人の一人。現在は、ハワイのザ・リッツ・カールトン・レジデンスワイキキビーチに2016年オープンした「すし匠」で腕を振るい、世界の美食家たちを唸らせている。四谷「すし匠」は、中澤イズムを受け継いだ弟子が、変わらず江戸前寿司の最高峰として逸品を提供し続けている。

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ある作品で出会ったプロデューサーに誘われて初めて行って以来、中澤さんが握る寿司の虜になった向井さん。『ただネタを切って握って出すのは寿司ではない』『江戸前寿司というのは本来、冷蔵庫などない時代に保存のため、醤油で漬けにしたり、お酢や昆布で締めたり、食べるための工夫を凝らしていたもの。その古来の江戸前寿司を突き詰めていきたい』という中澤さんの考えを知り、感銘を受けたそう。

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そんな向井さんが、ものを口にして初めて泣きそうになったという一貫がある。それは、中澤さんが握った「鱚(きす)の昆布締め」。湯引きした鱚を半日かけて昆布締めにすることで熟成した旨味とねっとり感が増したネタ、甘みのあるシャリ、そして間に挟んだ木の芽(山椒の葉)が織りなす一貫。口にした時、『たった一貫で、こんなに味が変わるんだ』と驚き、マリアージュみたいな化学反応が口の中で起きたという。

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実は、向井さんは「すし匠」に連れていってもらったプロデューサーとの間にある揉め事があったという。仕事上とはいえ、意見は対立して半ば決裂状態となったままで誘われたため、『ぶん殴られるのかな?』と思いつつ足を運んだという。もちろん、そんなことはなく、寿司を食べながらいろいろ話すうちに“作品を良いものにしたい”というお互いの熱い思いを改めて認め合い、中澤さんの握る寿司が引き起こすマリアージュのように関係は元通りになったそう。

*店舗情報:「すし匠」東京都新宿区四谷1-11 陽臨堂ビル 1F

東京・南青山「原点であり一番安らげる!イタリアン」(※人生最高の一品)
向井理さんの“人生最高の一品”は、「レモンパスタ」。それは、向井さんの俳優人生が本当の意味でスタートした原点とも言える場所であり、現在は一番安らぐことのできるお店の一品。1944年、イタリア海軍の指揮官付コック長だったカンチェーミ・アントニオが日本に本格イタリアンを紹介して始まった老舗イタリアンレストラン「アントニオ南青山本店」。

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人気メニューは、ふんわり揚げたカツレツを約10種類の食材が入ったオリジナルのトマトソースでチーズを加えて煮た「仔牛のチーズカツレツ」。脂っこくなく爽やかな味わいで、チーズのまろやかさとコクがたまらない一品。

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向井さんが「アントニオ」を初めて訪れたのは、15、6年前のこと。当時は、オーディションに全く受からず、仕事はゼロ…バイトも思うようにできず、生活も苦しくなっていた向井さんは『才能もなくて俳優に向いてないし、お金もないから、自分は辞めるべきだと思う』と、当時のマネージャーに相談を持ち掛ける。すると、マネージャーは鼻で笑って、こう言ったという。『あなたに才能がなくて落ちたのではなく、作品に合わなかっただけ』『あなたに合う役が来たら受かるから、それまで受け続けなさい』と。そんな励ましの言葉をかけられながら食べたのが、パスタだった。その味が、背中を押してもらった安心感からか、向井さんにとってはアットホームに、おふくろの味のように感じたという。その後、マネージャーの言葉通り、諦めずに突き進み、人気俳優となった向井さん。現在もよく通い、安らげるお店だという「アントニオ」で一番大好きな料理が、「レモンのパスタ(レモンとクリームソースのスパゲティ)」。特製レモンクリームソースとチーズを混ぜ合わせ、オリーブオイルを加えてパスタを炒めた一品で、レモンの酸味と苦味、チーズのまろやかさが絶妙にマッチングした大人の味。もともとは夏季限定だったが人気のため、通常メニューになった。

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*店舗情報:「アントニオ南青山本店」東京都港区南青山7丁目3-6 南青山HYビル 1F

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